44・考え事 ページ44
その日の夜。
適当に食事を済ませて甲板へと出たAは眠そうに見張りをしていたクルーの元へ行く。
『私が変わるよ。目が覚めちゃったし』
「そうか…？なんか悪ィな」
『いいよ、見張りやってみたかったから』
「じゃあ…よろしくな、A」
うん、と返事をしてクルーと入れ替わるように見張り台へと登るA。
昼間とは打って変わって静かな海。
月の光が波に反射し、神秘的な景色が見える。
『…綺麗だなあ〜』
そう呟いた声はどこかに消えて行く。
「何してる」
突然背後から聞こえてきた声にAは反射的に振り返ると、そこにはローが立っていた。きっと能力で移動してきたのだろう。
『びっくりした…』
「見張り、お前じゃないだろ」
『眠くなかったしやってみたかったから交代してもらったの』
『あと考え事』と、笑いながら言うAの横に腰掛けるロー。
お互い、何も話さない静かな時間が続いた。
するとその時、Aが口を開いた。
『ね、ローはさ。私が喰種だって知っても仲間にしてくれたよね。クルーの皆んなも私を受け入れてくれてる』
「あァ」
『皆んなに出会ってから今まで余り時間は経ってないのに…私にはここしか居場所がないって思えるくらい幸せなの』
「…あァ」
ローはAがいつもと違う様子なのはすでに気づいていた。
だから深追いする訳でもなく、ただAから話される言葉を待った。
『だから私、皆んなにちゃんと見せなきゃいけないなぁって…』
「見せる？」
『…うん』
聞き返したローがAの顔を覗き込めば、Aは涙を流し、その体は小さく震えていた。
『明日…ちゃんと、ローや皆んなに見せるから。だから…』
「分かった。だから心配するな」
そう言ってAを優しく抱きしめ、Aもローの服を握りしめた。
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イブ - 私は、ワンピースと東京喰種のどちらともはまっているので、もうめっちゃいい作品でした！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: ecc340d7eb (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - アリス・キーリングさん» ありがとうございます！ワンピ面白いですよね、本当に！！次回作も頑張ります…！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - 白ぴくみんさん» ありがとうございます！そうなんですね！コナン、面白くて…！！ご期待に添えれる様頑張ります！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - あやさん» ありがとうございます〜！！過去の作品も読んで下さっていたなんて…感激です！作者登録まで…(T ^ T)重ねてお礼申し上げます！！こんな作者ですがよろしくして下さいm(_ _)m (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - 完結おめでとうございます！ワンピ私もどハマり中です！次作楽しみです！ (2018年10月21日 7時) (レス) id: f9dc96f517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年9月13日 19時
