36・目覚めて ページ36
久し振りに、長く眠り続けたと思いながら目を覚ました。
まだ怠さの残る体は起こせはしないものの、あの死にそうな吐き気体の中の異物感はだいぶなくなっていた。
『ぁ＿』
長く出していなかった声は掠れたまま、小さく空気を吐くだけ。
近くに人の気配はなく、Aが寝ているこの場所も自身の部屋ではなかった。
その時、扉の外から気配がした。
開かれた扉からはベポがゆっくりと顔を出す。
「A！目が覚めたんだね！」
『ベ、ポ』
「心配したよー！3日も目を覚まさないんだから！もう次の島に向かってるからね！」
そう言いながらAが起き上がろうとするのをスッと手伝うベポ。
「痛いとこある？」
『もう治ってる。ありがとう』
「そっか、よかった！おれ、珈琲淹れてもらってくるね！」
ベポは立ち上がりキッチンに向かって駆け出して行った。
吐き気はないとは言え、やはり人間の食べ物が体内に残っているのか不調なのが気になるところ。
吐いてしまえば楽とは言え、もう吐けるほど残っているわけでもなく。もうしばらくはこの不調と付き合わなければならないと考えると気分が上がらなかった。
「おい」
不意に声をかけられた。
振り返るとそこには珈琲を持ったローが立っていた。ベポと交代したのだろう。
『ロー、』
「目が覚めたならとっとと言えアホ」
『うわぁ、寝起きの病人に暴言とか人でなし』
「言い返せる元気があんなら病人じゃねェな」
小馬鹿にしたように笑いながらそう言うローにAは安心した。
ローはソファに腰掛けると、突然真剣な表情になり思いがけない言葉を発した。
「すまなかった…A」
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イブ - 私は、ワンピースと東京喰種のどちらともはまっているので、もうめっちゃいい作品でした！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: ecc340d7eb (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - アリス・キーリングさん» ありがとうございます！ワンピ面白いですよね、本当に！！次回作も頑張ります…！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - 白ぴくみんさん» ありがとうございます！そうなんですね！コナン、面白くて…！！ご期待に添えれる様頑張ります！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - あやさん» ありがとうございます〜！！過去の作品も読んで下さっていたなんて…感激です！作者登録まで…(T ^ T)重ねてお礼申し上げます！！こんな作者ですがよろしくして下さいm(_ _)m (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - 完結おめでとうございます！ワンピ私もどハマり中です！次作楽しみです！ (2018年10月21日 7時) (レス) id: f9dc96f517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年9月13日 19時
