26・最高の味 ページ27
ケインは突然首に走った激痛に、Aから飛び退いた。
首を押さえる手からはどくどくと赤い血が流れて行く。
「なっ…！？」
驚いたように見れば、口の端しから血を垂らし瞳を赤黒く染めたAが微笑みながら立っていた。
「ばっ…バケモノ…！」
『正解。私はバケモノ』
その瞬間、腰から出した赫子でケインを捕まえると自分の方へと寄せる。
「ひぃぃっ！！」
『ね、首いたいでしょ？すぐ楽にしてあげる』
「助けてっ…！」
涙を流しながら助けを求めるケイン。その顔は美男子とは程遠かった。
『女なんて簡単に釣れると思った…そうでしょ？』
「許して、くれ！！」
ケインを掴む赫子の力を強くするA。その顔は笑っているようでいて悪魔のようだった。
『さようなら』
赫子はケインを離すと、ケインはそのまま叫びながら走っていく。けれどAの赫子は逃げるケインを真っ直ぐに貫いていた。
真っ暗な林の中で、咀嚼音だけが響いた。
血を浴びながら肉を食うAのその姿は、まさにバケモノそのもの。けれどAは食べる事をやめなかった。
自身を釣ろうとしたこの男を、許せなかったのだ。
そしてAはある事を思い出した。
それは、人が持つ醜い欲望の味。
『思い出した…これが人間の味だった』
人間が持つ欲望こそが、Aにとって最高の味だったのだ。
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イブ - 私は、ワンピースと東京喰種のどちらともはまっているので、もうめっちゃいい作品でした！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: ecc340d7eb (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - アリス・キーリングさん» ありがとうございます！ワンピ面白いですよね、本当に！！次回作も頑張ります…！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - 白ぴくみんさん» ありがとうございます！そうなんですね！コナン、面白くて…！！ご期待に添えれる様頑張ります！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - あやさん» ありがとうございます〜！！過去の作品も読んで下さっていたなんて…感激です！作者登録まで…(T ^ T)重ねてお礼申し上げます！！こんな作者ですがよろしくして下さいm(_ _)m (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - 完結おめでとうございます！ワンピ私もどハマり中です！次作楽しみです！ (2018年10月21日 7時) (レス) id: f9dc96f517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年9月13日 19時
