18・染み付く前に ページ19
ハートの海賊団が止まっている海岸からひたすら進んだ所にその海賊達がいた。
夜だというのに関係なく海岸でバカ騒ぎをする海賊達を見てAは本当にバカだなと思った。
顔を隠す為のマスクを付け、気配を殺して海賊達にゆっくりと近づいて行く。
Aの存在に気付かない海賊達は下品な声で笑い続け、すぐ後ろに迫る脅威に気付かないでいた。
「おれァこの海のどんなバケモノにも負けねェよ！！」
「バーカ、おめェじゃやられるよ！！」
酒に酔い、頭の回らなくなった海賊達。
見ているだけで嫌悪感が増すA。
『ならバケモノと闘ってみる？』
突然降って来たAの声に、海賊達は動揺を隠せずAに向かって武器を構えた。
「誰だてめェ！！」
『誰でしょう』
Aがそう言った瞬間、Aに向かった叫んだ男の首は赫子によって跳ね飛ばされた。
いきなりの事で思考が追いつかない海賊達も、血を流しながら倒れる仲間だった“モノ”を見て怒りをあらわにする。
「この野郎ォ…！やっちまえ！！」
向かってくる数十を超える海賊達。
Aはそれを見てフッと笑うと、一気に赫子を8本出して向かって来る海賊達に振り下ろして行った。
…
あれだけ響き渡っていた海賊達の怒声や悲鳴は、あっという間に消えて静かな波の音だけがその場に流れるだけだった。
その波の音の中に、小さく肉を裂く音と咀嚼音が混ざる。
『…これだけあれば十分か』
航海分の食糧を確保し、腹を満たしたAは自分が殺した海賊達を船と共に燃やした。
Aのせめてもの弔いだった。
船が完全に海へと沈んで行ったのを見届けると、踵を返して船への道を戻って行く。
『帰ったらシャワー浴びなきゃ』
自分に染み付いた血の匂いが、いつまでも離れなくなる前に。
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イブ - 私は、ワンピースと東京喰種のどちらともはまっているので、もうめっちゃいい作品でした！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: ecc340d7eb (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - アリス・キーリングさん» ありがとうございます！ワンピ面白いですよね、本当に！！次回作も頑張ります…！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - 白ぴくみんさん» ありがとうございます！そうなんですね！コナン、面白くて…！！ご期待に添えれる様頑張ります！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - あやさん» ありがとうございます〜！！過去の作品も読んで下さっていたなんて…感激です！作者登録まで…(T ^ T)重ねてお礼申し上げます！！こんな作者ですがよろしくして下さいm(_ _)m (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - 完結おめでとうございます！ワンピ私もどハマり中です！次作楽しみです！ (2018年10月21日 7時) (レス) id: f9dc96f517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年9月13日 19時
