17・覚束ない心 ページ18
その夜、ようやく部屋の片付けが終わったAは時計を見てからローの部屋へと向かう。
『キャプテン、私』
「…入れ」
遅い時間だと心配しながらもノックをすると短く返事が返って来た。
扉を開ければ長い足を机に乗せて分厚い本を読んでいたロー。
『部屋に冷蔵庫付けてくれたの、本当にありがとう。助かった』
「…クルーの意見だ。礼ならあいつらに言え」
『皆んなに言ったらキャプテンだって言うんだもん』
「………」
あとでバラす、と心で呟くロー。
確かに航海が長くなるかもしれない海の旅に、いくら1ヶ月間食べなくても大丈夫とは言っても万が一の場合がある。
ローはそれを考えてA専用の冷蔵庫をつけたのだ。
『だからちょっと食糧調達してくる。今』
時計を見るとすでに針は日付を超えている。
クルー達も寝静まった頃だ。
『街の人じゃないよ。さっき海賊が上陸してたから』
「…そうか」
『じゃあ、行ってきます』
少し、不安になった。
ローはこんな自分をどう思っているのだろう、と。
例えそれをしなければ生きていけないとしても、
人であるローに言うのには抵抗があった。
「気を付けろよ」
『！』
けれど、ローは背中越しにそう言った。
『うん』
ローの部屋から出ると、Aは飛び出す勢いで走り出す。
『なに、これ』
心配されるのは初めてだった。
自分は喰種で大抵の事では死なないし、そもそも人を狩りに行くというのに。
『…変なの』
喰種以外に優しくされたのはカネキ以来だった。
忙しなくなる心臓に、Aは胸をぎゅっと掴んだ。
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イブ - 私は、ワンピースと東京喰種のどちらともはまっているので、もうめっちゃいい作品でした！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: ecc340d7eb (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - アリス・キーリングさん» ありがとうございます！ワンピ面白いですよね、本当に！！次回作も頑張ります…！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - 白ぴくみんさん» ありがとうございます！そうなんですね！コナン、面白くて…！！ご期待に添えれる様頑張ります！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - あやさん» ありがとうございます〜！！過去の作品も読んで下さっていたなんて…感激です！作者登録まで…(T ^ T)重ねてお礼申し上げます！！こんな作者ですがよろしくして下さいm(_ _)m (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - 完結おめでとうございます！ワンピ私もどハマり中です！次作楽しみです！ (2018年10月21日 7時) (レス) id: f9dc96f517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年9月13日 19時
