13・心の中は ページ14
《私は、空っぽなんだよ》
Aに内緒でつけていた盗聴器から聞こえてきたAの声。
軍艦はしばらくしてAが火を放ったのか轟々と燃え始め、やがて煙を上げながら海へと沈んでいった。
「A…」
望遠鏡でAの姿を見ていたハートの海賊団のほとんどはその姿にショックを受けた。
例えそれがこれから味方になったとしても、彼らの中にある恐怖心は拭いきれないものがあった。
そんな時、ベポが悲しそうに呟く。
「A…あんなに悲しそうな顔してた…」
「え？」
「おれ達が認めなかったら諦める、って言ってた時…すごく悲しそうだったんだ」
ベポはその場に座り込み、「大丈夫かなあ」とAを心配した。
その時、今まで何も言わなかったローが口を開く。
「まだ答えは出すな。おれはあいつから聞きたいことがある」
「キャプテン…？」
ローが示すその先には、血と海水でぐしゃぐしゃになったAがいた。ゆっくりと彼らに近づいてくるA。
『ごめんなさい』
「？…なぜ謝る」
『私、今まで育ての親にくっついていたから、仲間の作り方なんて分からなくて。いや、人しか食べれない喰種が仲間なんておこがましいんだろうけど』
突然の謝罪の言葉に彼らは驚く。
Aの言葉一つ一つには、自分が喰種である事を疎んでいる様にも聞こえた。
『だから私、あんな言い方しか出来なくて、でも口約束に聞こえたとしても信じて欲しくて』
だんだん声が震えていくAに、シャチとベポは寄り添い、ペンギンはタオルを頭にかけてやった。
「ごめんな、A」
ペンギンの声に、Aはぽたぽたと涙を流し始めた。
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イブ - 私は、ワンピースと東京喰種のどちらともはまっているので、もうめっちゃいい作品でした！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: ecc340d7eb (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - アリス・キーリングさん» ありがとうございます！ワンピ面白いですよね、本当に！！次回作も頑張ります…！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - 白ぴくみんさん» ありがとうございます！そうなんですね！コナン、面白くて…！！ご期待に添えれる様頑張ります！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - あやさん» ありがとうございます〜！！過去の作品も読んで下さっていたなんて…感激です！作者登録まで…(T ^ T)重ねてお礼申し上げます！！こんな作者ですがよろしくして下さいm(_ _)m (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - 完結おめでとうございます！ワンピ私もどハマり中です！次作楽しみです！ (2018年10月21日 7時) (レス) id: f9dc96f517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年9月13日 19時
