第42話 ウソップside ページ43
ナミ達がいなくなった甲板はなんとも言えない空気に包まれていた。
ルフィはサニーの上に座ったまま腕を組んで気難しい顔をしたままジッと海を眺めていた。
ルフィの背中は少しだけ寂しそうに見えたが、その理由は明白だった。
あれだけ仲の良かった2人があんな口論をするなんて誰も想像できなかっただろう。
その時、女子部屋からナミとロビンが出て来た。
「Aは？」
チョッパーの問い掛けにロビンは微笑みながら「部屋で休んでるわ」と言って甲板に降りて来た。
「それよりもビックリしたわ。Aからあんな言葉を聞けるなんて」
ナミが言っているのは、Aが最後に言った一言だろう。
＿＿＿『私だって…！麦わらの一味なのに！！』
あの言葉をAの口から聞いた瞬間、おれは自分の中でハッとするものがあった。それはおれだけじゃなく、ここにいるやつら全員がそう思っていた。
「…おれ達は、Aを仲間だと思ってた。けど本当に歩み寄ろうとしてたのはAだけだったのかもな」
ゾロの言葉が重くのしかかる。確かにそうだ。否定できない自分がいる。
「戦いのない世界から来たから戦わせねェと勝手に決めたおれ達が、Aとの壁を作ってたんだ」
強い口調でそう言い放つゾロに、その場にいた全員が顔を曇らせた。
「おれ達はAが戦えないから守ろうとした。だがAは強くなろうとした。…おれ達の為に」
「…今回ばかりはマリモの言う通りだな。仲間なら全員が仲間の命をかけて戦わなきゃならねェ」
そう言って新しいタバコに火を付けるサンジ。
そうだ。
Aは仲間なんだ。おれ達麦わらの一味の。
異世界から来ようが、戦い方を知らなかろうが、あいつはおれ達の仲間なんだ。
「おいルフィ。あいつの覚悟を、船長のお前が分かってやれなくてどうする」
ゾロはルフィの背中にそう投げかけた。
ルフィだって分かってる筈だ。けどルフィのAへの特別な気持ちが良しとしないんだろう。
…まあそれにルフィ本人が気づいているかどうかは分からねェが。
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ナー(プロフ) - oumim4isさん» ありがとうございます！！ (2018年6月19日 8時) (
レス) id: d4eecf9526 (このIDを非表示/違反報告)
oumim4is(プロフ) - ナーさん、「広い世界と自由な君へ」の評価100件越え、おめでとうございます！
(2018年6月17日 20時) (携帯から) (レス) id: f24050f8f1 (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - タピオカミルクティーさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！自己満小説を見て頂けるだけで嬉しいです…(T ^ T)楽しんでもらえるように頑張ります！ (2018年6月9日 23時) (レス) id: b2b2002650 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカミルクティー(プロフ) - ナーさんの作品全部見てます！大好きです！続き楽しみにしてます！！ (2018年6月5日 17時) (レス) id: 9dcbc0f8ca (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます〜！！ (2018年5月20日 15時) (レス) id: b2b2002650 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年4月24日 19時
