視線

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二度目の拉致被害にあったノートはまだ帰還せず
仕方なく隣のクラスに顔を覗かせる




またまた廊下側の高地くんにお世話になる、が
京本くんは居ないみたいで、高地くんと明日委員会あるらしいよ〜、めんどくさいね、なんて他愛もない話をしてみた



『 高地くんって思ったより話しやすいね 』


「 俺、何だと思われてたの 」



ひゃーっと、言いながら目をシワシワにして笑うから私もつられて笑ってると





「 なにしてんの 」




ちょっと高めの声、振り向かなくても分かっちゃう
京本くんだな〜、




片手にはカフェオレ、片手には私の現代文のノート

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