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幸か不幸か。
まさか気になり続けていた問題が解決する日が訪れるとは。
事の発端はついさっき。
「いのおさん、今日はなに食べたいですか？」
仕事終わりのいのおさんにいつもどおり夕飯のメニューをうかがってみた。
いつもどおりだったのはここまで。
ハンバーグ、からあげ、焼き塩さば、なべ。いつもおなかを空かせたいのおさんは、必ずなにかしら食べたいものを言ってくれる。今日はなにかな、
「今日はね、ひかるが晩ご飯ごちそうしてくれるって！」
「……………………はい？」
ちょっと待て、聞いてない。
「ひかるがね、トマト鍋つくるんだって！トマトもいいけど、ゆうとともごはん食べたいし、どうしよう〜って言ってたら、」
やめてくれ。その先は予想が、
「ゆうとも呼んでいいよって！！」
………できてたけど、耐性はまだできてない。
「ゆうととも、週に一回しかごはん食べられないでしょ〜？だから、逃したくなくて！」
ぴょこんと小さく跳ねたいのおさんから、さわやかな柔軟剤の香りがする。
そのかおはもっとやめてくれ。断れないじゃないか。
ひかるさん…ついにご対面です。
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レモンイエローの外壁の、「メゾン」と書かれた建造物の一室の前。
冷静になって気づいた。
いのおさんの彼女かもしれない人のお宅に、こんなにあっさりと乗り込んでいいものなのか…！？
「…あの、いのおさん、俺、ほんとに来てもよかったんですか…？」
ふたりのじゃまになるよなぁ、これ。
「大丈夫だよ、ひかる優しいもん！それにね、ひかるがゆうとにごはん食べさせたいって！」
かわいらしい笑みを浮かべるいのおさん。
ただし、その手には衝撃的なブツが。
赤いリボンがちょこんと結ばれた、鍵。
…完敗です、俺の負け。合鍵はさすがにダメージがでかすぎる。
がちゃりと開く玄関の戸。その先には、エプロンをつけたいのおさんの彼女が、
「ひーかーるー！！！」
「わっ、抱きつくな！」
…………………いない。
いのおさんが到着してすぐにたわむれているのは、同じくらいの身長、同い年くらいの細身の、男。
目はおおきくてぱっちり、ツンデレっぽくて…そのほかいろいろ。
「あ、ゆうとくんだよね。こんばんは、やおとめです」
女子的ステータス高めないのおさんの彼女候補の人が男だなんて、聞いてない。
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もち(プロフ) - ふぶきさん» コメントありがとうございます！ ゆっくりにはなるかと思いますが頑張りますので、どうかよろしくお願いします〜！！！ (2016年6月10日 19時) (
レス) id: 87f5427879 (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください〜楽しみにしてます( 'ω')！ (2016年6月9日 6時) (レス) id: c53fae0730 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 夏夢さん» 短編に続いて読んでくださりありがとうございます〜！ 鈍足ではありますが、楽しみに待っていてくださると嬉しいです〜 (2016年5月29日 15時) (レス) id: 87f5427879 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - こちらにもお邪魔します…続き嬉しい！お預けされても嬉しいんだなぁゆーてぃ（笑）二人のこれから…楽しみにお待ちしています。 (2016年5月24日 21時) (携帯から) (レス) id: fe06c27cc1 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - ちゃおちゃんさん» コメントありがとうございます！ ゆといのです、楽しみに待っててくださいね〜！！！ (2016年5月24日 20時) (レス) id: 87f5427879 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2016年5月8日 11時
