16話 ページ16
小瀧side
口をぽかーんと開けてびっくりしてるAちゃん。かわええなぁ。
隣をちらっと見て、神ちゃんが苦笑いして言った。
神山「……っていきなり言われても困るよな。きみの一番の相談相手になるからって意味で、」
「そうやでっなんでも頼ってっ！」
Aちゃんは少し、考えてる様子。……こくってうなずいた！なんか、嬉しい。
それはメンバーも同じみたいで、みんなほくほくした顔でAちゃんを見てる。
桐山「よしっ、じゃあ知り合った記念にパーティーでもするか！俺、お菓子持ってきてん！」
中間「さすがやなw よし、やるかー」
藤井「……なあ、このカーペットってあったかくなるやつ？冷たいんやけど……」
「あ！スタッフさんがこたつあるって言うてた！」
この家に住むって決まった時、もう寒い季節やからこたつ使ってええよって言われたんやった。
濱田「おお！どこにあるんやろ、物置？」
中間「都内のアパートに物置あったらびっくりするわ！w 中央棟のどこかにあるやろ」
重岡「よしっ、こたつ探しに行く人ついてこい！こーたつ探検隊っ♪カモン！」
しげが淳太とはまちゃんを引っ張ってく。俺は寒いから行かへん。
かわりに照史が戻ってきた。
桐山「こーたつ探検隊っ♪って何やねんw あ！お菓子持ってきたで！」
神山「ありがとう！……お皿ってどこやろ？」
桐山「キッチンにあるんちゃう？探しに行こかー」
照史と神ちゃんも出てって、リビングに残ったんは、
……俺と、爆睡してる流星。あいつどんだけ寝てんねん！
冷たいって言うてたカーペットやなくて、ちゃんとソファの上で寝てる。
その脇には、ぽつんと一人で体育座りしたAちゃん。
寒そうやな、薄着やし……んー…………
ゆっくりAちゃんの後ろに回って、背後から寄りかかってみる。
ビクッとしたAちゃんに、
「寒いやろ？こたつできるまでくっつこっ！」
……うなずいた！嬉っしい！思わず、腕をまわしてぎゅってする。
じゃ、試しに聞いてみよ……
「……妹やから呼びすてしてもええ？」
こくっ
「〜〜〜っ！あのな、俺のこと、のんちゃんって呼んで？」
「…………のんちゃん……」
……っ、初めて声聞いた！かわいすぎるっ！
しばらくそのままでいると、腕の中からスー、スーと寝息が聞こえてきた。
それもたまらなくかわいくて、笑顔のまんま俺も目を閉じた。
ああ、あったかいなあ…………
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作者名：もちのきもち。 | 作成日時：2019年12月15日 16時
