11話 ページ11
濱田side
「ちょ、待っt、っとたっ」
「「！？」」
それぞれグー、チョキ、パーを出しながら、みんながバッと俺を振り返る。
ああ、また噛んでもうた……今度こそ！
「……ちょっと、待ったぁ！」
神山「どしたん？」
……WESTの諸君、君たちは大事なことを忘れとる。
「……勝ちもんか、負けもんか。これ、大事やろ？」
重岡「ああ−！決めてなかったわあ、どうする？」
藤井「んー……部屋ごとに番号ふって、勝った人こら1番、2番ってやってったらええんちゃう？」
小瀧「それほぼくじと一緒やけどなw」
桐山「ええよ、それでいこ！じゃ俺、番号ふるわ…………よしOK！」
中間「ほら、はよ決めんと約束の時間になるで」
重岡「よっし、もう一回いくでい！はいさぁーいしょはグー！」
「「じゃあーんけーんほいっ！！」」
「うおっしゃ！」 「えーっと……俺3番！」 「……また負けた。今日ついてへん……」
…………負けた。負けてしまった。ラストや。7番や……
桐山「じゃー部屋発表するでー。1番の人！」
神山「はい！」
桐山「神ちゃんは、東棟2Fの一番西側の部屋！次、2番の人！」
中間「ほーい」
桐山「淳太くんは、西棟2Fの西側の部屋なー。次、3番！」
小瀧「はいっ」
桐山「望は神ちゃんの隣！」
小瀧「よっしゃっ神ちゃーんっ」
桐山「次、4番の人ー？」
……絶対に重岡の隣の部屋は嫌や。あいつの隣になったら最後、一晩中ずーっと俺の部屋から出ないでちょっかい出してくるに決まっとる。
神さま、仏さま、どうか…………
桐山「……んで、最後ははまちゃんやね、」
お願いいたす…………
桐山「しげの隣な！じゃーみんな一旦荷物持って自分の部屋行こかー」
「………………」
……嘘やん。
重岡「よおーろしっくねっ、はーまちゃんっ♪」
…………ああ、ニコニコな天使……の顔した悪魔が近づいてくる。
……俺のここでの生活は睡眠不足との戦いになることが、決定した……泣
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≪アパートの構造≫
中央棟：1F 玄関、電話が置いてある部屋
2F リビング、ダイニング、キッチン、空きの部屋×1
東棟：1F リハ室、防音室
2F (西側から)神山、小瀧、藤井
西棟：1F (同)濱田、重岡
2F(同)中間、桐山
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作者名：もちのきもち。 | 作成日時：2019年12月15日 16時
