ワールドトリガー【短・中編集】 (ページ3)

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数日後

(久々に1戦差まで来た…)

現在:998勝999敗

今日絶対に勝って
慶の隣に入れるような相応しい人間になる。

そして告白するんだ。

と思ってたのに…

「あー！負けた！ボロ負け！！」

××⚪×××⚪×⚪× 3/10

信じがたい結果に画面を見つめ続ける。

「今日は俺が強かったな」

そうだ…別に私の調子が悪かったわけじゃない。どちらかと言えば良い方。

それなのに3本しか取れなかった。

「さては慶、やばいレポートあるでしょ」

「決めつけるな。とりあえずブース出ろ」

「うぃ」

ブースを出た瞬間、慶に手を掴まれそのまま引っ張られる。

「ちょ、慶！どうしたの！」

(やばい…手…掴まれてるだけなのに熱くなる…)

「ちょっと付き合え」

いつもと雰囲気の違いに違和感を感じながらも身を任せ付いていく。

そのまま本部を出ると丘を登り始めた。

「何ここ…」

頂上につくとそこには夕陽の綺麗な景色が広がっていた。

「綺麗だろ。俺だけが知ってる特等席だ。

ん…？席…場所か。特等場所だ。Aこういうの好きだろ？」

ふっと格好つけて笑っているが、アホ丸出しだ。

でも…

私の好きなものを覚えてくれていて

さらには連れてきてくれて

すごく嬉しかった。

「うん、大好き」

喜びの感情を笑顔で伝える。

「今日のお願いはあれだ。話を聞いてくれ」