検索窓
今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:255,516 hit

122* ページ24

『うー…審神者の仕事って地味だけど量も精神的にも来るね…
皆からの助言も得るけど、私の指示で一期が…皆が怪我をして帰ってくることもある。
この待っている時間も不安、かも。』



「..俺はまだ錬度が低いが、他の者はどいつも強い。
仲間を信じることも審神者の仕事ではないのか。」


『信じること…』


「俺はあんたからの「おかえりなさい」の一言が聞きたくて戦に出る。
歴史を守ることよりもあんたの笑顔を守るために戦っている。」


目は合わせてくれないものの、光世さんの言葉は胸に響いていた。
そう言う言葉を掛けて貰えるとは思っていなかったから。

審神者と刀剣男士..



「一期一振はあんたを審神者にしたくなかったの..わかるな。」


赤い瞳がやっと合えば真っ直ぐにこちらを見ていた。
伸びる手は遠慮がちに私の頬を撫でていて、突然の事に身動きがとれない。



「...神に魅入られた可哀想な人の子..。
病は病でも、恋の病は斬ってはやれない。
その代わり最期まで見届けよう..」



悲しげに伏せられた瞳はもうなにも発してはくれなかった。


私は可哀想なのだろうか...



*


業務を終えれば、それぞれが自由に過ごすことが出切る。
私が自由に過ごせるのは夕飯を終えた後から。




「A殿、今日も一日お疲れ様でした。」


『一期…
一期もお疲れ様。怪我、していないよね?』


「しておりませんよ。
心配をかけてしまいましたね。」



仲間を信じること..
私には戦場のことはわからない。

信じていても心配で、何年も審神者をしたら馴れてしまうのかな。



「悩み事、ですか?」


『ううん、大丈夫よ。
少し甘えさせてくれると嬉しいかな。』




.

123*→←121*私の初期刀



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (393 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1023人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆり(プロフ) - 読んで涙が溢れた小説は初めてです…一期、夢主ちゃん…永遠にお幸せに(号泣) (2019年1月19日 2時) (レス) id: 95c2b4a6d3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あぅ(´;ω;`) (2017年9月13日 20時) (レス) id: df7ea9579c (このIDを非表示/違反報告)
みんみ - うわぁ…ほんとおもしろかったです!最後は切なくなるような感じで…。素敵な作品をありがとうございました! (2017年5月14日 20時) (レス) id: 0e00e03de5 (このIDを非表示/違反報告)
氷菓 - 完結お疲れ様でした。大包平も手に入れてうらやましいです。 (2017年1月1日 11時) (レス) id: 715ff3149b (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - 完結お疲れ様です!結構読むの楽しみにしてた小説なので完結となると少し寂しい気がしますね(笑)あと完結してから言うのもなんですが126話で小狐丸の名前が子狐丸になってますよ〜(´∀`* (2016年12月31日 13時) (レス) id: ac7f4ba26a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モカ | 作成日時:2016年8月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。