101*目覚める ページ3
朝の目覚めはとても静かなものだった。
それは明け方の出来事が夢だったんじゃないかと思うほどに。
でも夢ではないらしい。
そこにはしっかりとネクタイを巻き、王子のような服を着た一期の姿があったから。
「目覚められましたか。
おはようございます、A殿。」
かぁーっと顔が熱くなるのを実感した。
いつも同じ空間で生活していた保護者から恋人になっただけで、こんなにも緊張してしまうものか。
『お、おはよう。一期…』
「寝癖がついておりますぞ。
今夜は花火大会でしたな。
..もう無理な出陣は致しません。時間も取れますので共に行きませんか?」
爽やかすぎる微笑みを浮かべ、髪を触られる。
見上げた一期はいつも通りで私が意識しすぎているんだろうな。
返事をしようとしたところでスゴい音を立て障子が開いた。
「よっ!今日も元気な鶴丸さんだ。
仲直りしたみたいだな。」
「鶴丸殿、いつも静かに開けるよう言ってありますよね?
はぁ..姫様、一度部屋に戻り着替えをしてきては如何でしょうか。」
促され一期の部屋を後にし、反対にある自室までゆっくりと歩いていく。
途中何人かとすれ違い、部屋の前まで行けば長谷部さんの姿があった。
「姫!心配しました..」
私は部屋にいるものと思われているから、誰もいなくて焦らせてしまったようだ。
謝り、着替えをする旨を話せば廊下で待つと言われ急いで着替えた。
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ゆり(プロフ) - 読んで涙が溢れた小説は初めてです…一期、夢主ちゃん…永遠にお幸せに(号泣) (2019年1月19日 2時) (レス) id: 95c2b4a6d3 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - あぅ(´;ω;`) (2017年9月13日 20時) (レス) id: df7ea9579c (このIDを非表示/違反報告)
みんみ - うわぁ…ほんとおもしろかったです!最後は切なくなるような感じで…。素敵な作品をありがとうございました! (2017年5月14日 20時) (レス) id: 0e00e03de5 (このIDを非表示/違反報告)
氷菓 - 完結お疲れ様でした。大包平も手に入れてうらやましいです。 (2017年1月1日 11時) (レス) id: 715ff3149b (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - 完結お疲れ様です!結構読むの楽しみにしてた小説なので完結となると少し寂しい気がしますね(笑)あと完結してから言うのもなんですが126話で小狐丸の名前が子狐丸になってますよ〜(´∀`* (2016年12月31日 13時) (レス) id: ac7f4ba26a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2016年8月23日 23時