99*決意 ページ1
一期一振 side
やっと。
やっと愛おしいこの御人に想いを告げることが出来た。
それだけなら兎も角、A殿も私を好いていると告げて下さった。
潤む瞳が私を見つめるだけで、どうにかなってしまいそうだ。
｢可愛らしいです。
私の一番大切な姫様..
貴女を幸せにしたい..こんな私と添い遂げる覚悟はおありですか？｣
この幸福に酔いしれていたい
折角自分の物になろうとしているのに
私は所詮は刀で、この方は人間。
永らくこの幸せが続くとは限らない。
『本当はもっと早くに相談したかったの。
私…ここの審神者になりたい。
眠る前に鶴丸に話を聞いてもらって…』
｢審神者は短命。
貴女も若くして死ぬことになります。
出来ることなら私は貴女に審神者にはなってほしくなかった。｣
これは本音であり、嘘偽りはない。
彼女が成らねば私は別れなければなりませんが...
矛盾する考えに頭を悩ませていてと、選択するのはこの方だ。
『短命、か…。
そうよね、神様と共に居るのだから代償がいるね。』
死に直面しない彼女に、自分の死は受け入れられるか。
『人っていつ死ぬかなんて分からないよ？
死ぬより…一期と離れる方がツラいから。』
｢そんなことを言って...この先イケメンが現れても離してはやりませんよ？｣
『…ならばここで隠してくれてもいいよ？』
｢A殿にこんなことを言わせてしまうとは。
神様冥利に尽きますな。｣
泣きながら笑う貴女にまた口づけをした。
何度も何度も。
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ゆり(プロフ) - 読んで涙が溢れた小説は初めてです…一期、夢主ちゃん…永遠にお幸せに(号泣) (2019年1月19日 2時) (
レス) id: 95c2b4a6d3 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - あぅ(´；ω；`) (2017年9月13日 20時) (レス) id: df7ea9579c (このIDを非表示/違反報告)
みんみ - うわぁ…ほんとおもしろかったです！最後は切なくなるような感じで…。素敵な作品をありがとうございました！ (2017年5月14日 20時) (レス) id: 0e00e03de5 (このIDを非表示/違反報告)
氷菓 - 完結お疲れ様でした。大包平も手に入れてうらやましいです。 (2017年1月1日 11時) (レス) id: 715ff3149b (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - 完結お疲れ様です！結構読むの楽しみにしてた小説なので完結となると少し寂しい気がしますね(笑)あと完結してから言うのもなんですが126話で小狐丸の名前が子狐丸になってますよ〜(´∀`* (2016年12月31日 13時) (レス) id: ac7f4ba26a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2016年8月23日 23時
