09*慕う ページ10
｢顔が真っ赤ですぞ。｣
『〜っ！こんな格好してたら恥ずかしいよ…』
向かい合う形で一期の膝に座らせられていると思えば、ぎゅっと引き寄せられる。
一期の顔が胸元にあり、それもそれでかなり恥ずかしくて死にそうですが
｢A殿は柔らかいですな。
それにとてもイイ匂いがします。｣
『恥ずかしい...から..』
｢先程の質問ですが...
幼少期よりA殿の事をお慕いしております。
それだけではいけませんか？｣
こんなにキレイで優しい人がどうして私なんかを大事にしてくれるのだろうか。
理由はきっと分からないままはぐらかされる。
それでも母親も死に、父親も仕事人間でロクに会いに来ない。
そんな私を同情でも大切に育ててくれたこの人に報いたい。
｢おやおや、今日は随分と泣き虫ですな。｣
『...嬉しいんだ..一期が居てくれるから私は寂しくない。
大好きだよ、一期。』
泣きながら笑う私はきっとブスな顔をしているだろう。
それでも｢有り難き幸せ｣等と現代では使わない固い言葉で、彼もくしゃっとした笑顔で笑う。
ぐぅ。
このタイミングでお腹がなる。
それが恥ずかしくて顔を背ければ、ご飯にしましょうかと一期の上から降ろされる。
『私も…手伝うから。』
｢ありがとうございます。
もう出来ていますから温め直したら配膳してください。｣
『うん。
・・・いつもありがとう・・』
きっとこの小さな声は聞こえていない。
私がそう思うように、後ろの彼が嬉しそうに笑っていたことも私には分からない。
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さくら(プロフ) - うたプリのキャラが出てきたとき笑っちゃいましたwとてもおもしろかったです！ (2018年5月30日 22時) (
レス) id: 2f4ff48b26 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 神楽さん» 公開していませんでした。ご指摘ありがとうございました。 (2017年9月3日 21時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - えっと、すみません。8話がないんですがどうしてですか？ (2017年9月3日 15時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - ﾃﾞｽﾖﾈｰ最後まで見てませんでしたすみませんデシタ (2017年4月23日 20時) (レス) id: dc02e884c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - あの作者様主人公の彼氏候補に挙がってた人たちってう○○リですか…？ (2017年4月23日 20時) (レス) id: dc02e884c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2016年6月30日 17時
