30*桜 ページ31
A side
帰ってきた一期は、一期なんだけど少し怒っているのかもしれない。
台所を勝手に使ったからかな？
『一期は仕事が忙しいのに家の事も完璧にするでしょ…
だから私も手伝いたくて…』
触れられたままの手が気になるし、この手のせいで視線は合わされたままだし。
直視する笑顔が怖い…
『今日も疲れてかえって来るから…料理……
作って食べてもらいたかったの。
それなのに砂糖と塩間違えて、美味しくなくて…』
｢わ、私の為に？｣
頷いたのはいいけど…
よく分からないけど部屋の中で桜が舞っている。
なんで？
｢指を切ってしまわれたのですか..？
あぁ、A殿に怪我を…申し訳ありません。｣
握られた手は一期の口元に宛がわれ
指先に口付けられる...
すごく恥ずかしくて、今絶対顔真っ赤！
｢嬉しいです。
食べても宜しいですか？｣
『しょっぱいからだめ！』
｢いいえ、これはA殿が私の為に作ってくれた物です。｣
そう言って彼はしょっぱい肉じゃがを嬉しそうに食べてくれた。
時折桜が舞っている..
美味しいと全て食べきってくれた。
そのあと申し訳なさそうに絆創膏を貼り直され
今度は私と一緒に料理の勉強をしましょうと言っていた。
『次は成功させるから！』
｢A殿の作ってくれたものならなんでも美味しいですよ。｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 804人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - うたプリのキャラが出てきたとき笑っちゃいましたwとてもおもしろかったです！ (2018年5月30日 22時) (
レス) id: 2f4ff48b26 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 神楽さん» 公開していませんでした。ご指摘ありがとうございました。 (2017年9月3日 21時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - えっと、すみません。8話がないんですがどうしてですか？ (2017年9月3日 15時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - ﾃﾞｽﾖﾈｰ最後まで見てませんでしたすみませんデシタ (2017年4月23日 20時) (レス) id: dc02e884c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - あの作者様主人公の彼氏候補に挙がってた人たちってう○○リですか…？ (2017年4月23日 20時) (レス) id: dc02e884c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2016年6月30日 17時
