五十八話〈新マネと夢主が三神を陥れるend〉 ページ9
貴女side
歌夜ちゃんめっちゃ勝ち誇ったような顔してるけど…なんでかな?
私が勝つに決まってんのに
言っとくけど、貴女よりも部員からの信頼は厚いよ私
ま、自分の行いを改めるべきだよ
貴女「私、押し付けてなんかいないです。今日のドリンク飲んでわかりましたよね?いつもの味…ずっと前から変わらない味。私は皆さんを信じていますよ、大切な仲間ですから」
絶対にドリンクのこと忘れてたよね、歌夜ちゃん
体調悪いって嘘ついたところで、私の方のドリンクはいつもと変わらないんだからさ
ちょっと考えたらわかることなのに、おバカさんだなぁ
三神「なっ…徹さんたち助けてください!舘月さん、この後に及んでまだ嘘をつくんですか!?」
あーうざいうざい
及川「…歌夜ちゃん、そんな必死になって嘘つかなくてもいいよ。もう、わかったから。」
三神「ど、どういうことですか!?私は本当のことをっ!」
及川「見苦しい…俺さ、仮にも主将だしセッターだよ?部員のことは誰よりも見ていたつもり。
歌夜ちゃ……三神ちゃんさ、前から仕事してなかったでしょ?味が変わらない。俺らが大好きな味のまま。タオルだって変わらない匂いと心地よさ。記録の字だって変わらない。仕事をしていたのは結亜ちゃんでしょ」
もう、皆さん本当に大好きです
三神「そんな…あっ」
及川「強制になっちゃうけど…これからも部員に迷惑かけるようなら、辞めてくれる?」
三神「…わかりました。こんな部活こっちから辞めてやる」
そう言って走り去ろうとした歌夜ちゃん。だけど、その手は掴まれていた
尾形「歌夜、謝ってよ。「こんな部活」じゃない!ここの部活はどこの部活よりも最高なの、すごいの。それなのに「こんな」なんて…最低すぎる。謝るまで離さないから。」
紡樹ちゃん、かっこいいなぁ
私も素直にそう言えたら…なんて、悪女になりすぎた私には無理かな
三神「っ〜!すみませんでした!」
謝ってすぐに手を振り払って走って行った。
その反動で紡樹ちゃんが倒れてしまった。
この結果になったのは紡樹ちゃんのおかげでもある
貴女「紡樹ちゃん大丈夫!?…ありがとうね。」
尾形「大丈夫。当たり前だよ、大切な友達だもん。」
そう言って微笑む紡樹ちゃん。大好きだなぁ、紡樹ちゃんの笑顔
貴女「みなさん、ありがとうございます!」
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作者名:あき | 作成日時:2017年1月30日 21時