七十話〈夢主と三神が新マネを陥れるend〉 ページ21
貴女side
尾形「そんな、嘘を言わないで!
貴女にはわかるはずない!この想いは…なにも…誰にも、伝わるはずないのに」
しゃがみこむ尾形さん
…そんなことないのに
貴女「私の想いはみんなに伝わったよ
だから、貴女の想いも伝わる」
なんて、根拠もないのにね
でも、少なくとも私はわかるから
尾形「やめてよ…貴女と私は違うんだよ!?」
一緒にしないで!と叫ぶ
私はすっと歩き尾形さんの手をとった
そしてその手を握りこう言った
貴女「伝えてみなきゃ結果はわからないでしょ
大丈夫、貴女ならできるよ
信じてるから、貴女のことを
だから、私は分かるの」
ね?と、言い聞かせる
すると、ふっと泣き出す尾形さん
尾形「ごめっ、なさい…私、自分のことしか考えなくて
信じてるなんて、私には無縁で…いつも疑われてばかりで
友達や仲間なんて存在しなくて…
サッカー部の人たちが初めての仲間だったから
仲良くなりたかったのに…
みんな、もう一人のマネばっかでこっちなんて見もしてくれなくて、悪口ばかりで
なのに、
貴女は、違うんだね
ありがとう」
私は尾形さんの背中をさすった
少しすると、落ち着いたみたいだ
七十一話〈夢主と三神が新マネを陥れるend〉→←六十九話〈夢主と三神が新マネを陥れるend〉
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あき | 作成日時:2017年1月30日 21時