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うぉっ?!先輩がもたれてきたなと思ったら、俺の肩に頭を乗せてきた。
「せ、んぱい?」
「ベッド入りますか?」
「寒くないですか?」
「熱はかります?」
何を聞いても、かすかに首を横に振るだけ。う〜ん、困った。こんなに近いのは初めてで嬉しいんだけど、こんなに弱ってる先輩も初めてだからどうしていいかわかんない。
コンコン
「たかきー?」
あっ。俺の肩に乗せてた頭が離れていってしまった。残念。伊野尾先輩のあとから、小さめの丼やプリン、ゼリーが乗ったお盆を持った山田が続いて入ってきたのを見て、ふたりが来なかったら先輩は俺に寄りかかってたままだったのに。って一瞬思ってしまったこと謝ります。ごめんなさい。
ピピピ
「あっ」
体温計を伊野尾先輩に渡されて熱を測ると、高木先輩が確認する前に伊野尾先輩がかっさらっていった。
「8度2分か。高いね。薬の前になにか食べないと」
力なく首を横に振る先輩。食べたくないのかな。それとも薬が嫌?伊野尾先輩と目が合うと、くいっと顎で指示してきた。俺が?なんとかするの?
「先輩。お粥とプリンとゼリー、どれがいい?」
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ゆー(プロフ) - こむぎさん» 続きも楽しんでもらえるよう、頑張りますね。コメント嬉しかったです。ありがとうございました。 (2019年4月20日 3時) (レス) id: 51cc9e921a (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 続き、楽しみにお待ちしております! (2019年4月19日 17時) (レス) id: 6f30dadff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2019年2月25日 17時