花火大会 ページ30
かき氷欲しい、たこ焼き食べたい…
伊野尾先輩のリクエストを聞いては屋台に走った。パシリ感は否めないけど。全然先輩と話せないけど。「うわー♪美味しそう♡」って言う姿が可愛かったし、なによりこの時の「ありがと」は俺だけのものだ。
「大ちゃん？！どこ行…」
たこ焼きを買って戻ったら、高木先輩と大ちゃんがどこかへ行ってしまった。2人にいなくなられたら、伊野尾先輩をひとり置いて買いに行けないじゃん。って思ったけど、大ちゃんは高木先輩に会いたくて花火大会に誘ったんだった。俺はおまけだ。2人で遊びたいのは当たり前のことだと、ようやく気づいた。俺、必死か。
「あーん、する？」
伊野尾先輩を見ると、首をコテンとさせてたこ焼きを1つ、差し出してくれてた。あーん？え、マジ？予想外のことにあたふたしてるうちに、伊野尾先輩がパクッと食べてしまった。ああ…残念。
「山田」
「えっ…ぁっち！」
伊野尾先輩に呼ばれたから振り向いたら、俺の口元の位置にセットされたたこ焼きが口の端に触れた。急な熱さにビックリして、思わず叫んじゃったけど。この熱さのたこ焼き、さっき伊野尾先輩ひとくちで食べてたような…。
たこ焼きを食べ終わった伊野尾先輩に手を引かれて着いたのは小さな公園。ベンチには高木先輩と大ちゃんが座ってた。
「あっ、大ちゃ…
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ゆー(プロフ) - こむぎさん» 続きも楽しんでもらえるよう、頑張りますね。コメント嬉しかったです。ありがとうございました。 (2019年4月20日 3時) (
レス) id: 51cc9e921a (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 続き、楽しみにお待ちしております！ (2019年4月19日 17時) (レス) id: 6f30dadff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2019年2月25日 17時
