夏休み、終わりっ ページ13
夏休みが終わってしまった。
夏休みに入る前は高木先輩に会えなくなるってうなだれてたのに。実際は花火大会行って、先輩んちで勉強会して、看病して。なんか、めっちゃ会ってた。たくさん喋って、意外な一面も知って、せっかく仲良くなったのに。
あのとき、変なことを口走らなければ…。俺なんであんなこと言っちゃったんだろう。絶対変に思われた。あんな事を言わなかったら、学校が始まる今日も「先輩に会えるかな」なんて浮かれてたはずなのに。後悔と不安でぐるぐるしてて、浮かれるどころか沈んで身動きが取れない。
今日は山田に遊んでもらおう。カラオケなんてどうだろう。大声出して騒いだら気が紛れるんじゃないかな。
「やま
「山田ぁ?」
えっ。……あぁ、そっか。山田は伊野尾先輩とつき合い始めたんだった。始業式で半日だもん、デートするよなぁ。そんなことを考えながら、ボーッと伊野尾先輩を見てた。
「有 岡くん、どうした?私に惚れた?」
「ちょ、先輩!?大ちゃんもダメだかんね!」
「高木がいるところ、教えてあげる」
そう言って、耳打ちして教えてくれた伊野尾先輩。俺と先輩の距離が近くて「先輩?!あれはダメでしょう」って怒った山田を「ごめんね?」の一言で黙らせて手を繋いで帰っていくふたりを見送って、先輩から聞いた場所へ向かった。
北校舎の四階の一番奥にある部屋へ。
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ゆー(プロフ) - こむぎさん» 続きも楽しんでもらえるよう、頑張りますね。コメント嬉しかったです。ありがとうございました。 (2019年4月20日 3時) (レス) id: 51cc9e921a (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 続き、楽しみにお待ちしております! (2019年4月19日 17時) (レス) id: 6f30dadff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2019年2月25日 17時