占いツクール
検索窓
今日:198 hit、昨日:128 hit、合計:39,601 hit

ページ21

【きりやま】
新曲の宣伝を終えて、カメラが下を向いた途端、左から袖をくいっと引っ張られる感覚がして、そっちを見るとしげが苦しそうに助けを求めていた。



「お、おぉ、え、大丈夫か?!」



口を押さえてたから、やっぱり気持ち悪いんかな、って思ったら絞り出すような小さな声でこう言った。




ーあき、と……息が…でけへん、ー




息がでけへん、って相当ヤバくない?


顔色はみるみる真っ青になって、”ヒュー”という嫌な音も聞こえてきた。


どうしよ…俺に何ができる…?


でも、考えるよりも先に体は動いてた。



「しげ、大丈夫や。ちょっと前屈みになってみ?」



背中を擦りながら、少しでも息がしやすいような体勢を探す。


ところが呼吸は荒くなっていくばかりで、治る気配はない。


もう多分俺の声も届いてへんと思う。


それでも救急車が来るまでずっと声を掛けて、その名前を呼び続けた。









病院に着いて、集中治療室の一番端に彼の姿はあった。




先生によると、まだ人工呼吸器は外せないけど命に別状はないって。




まだ目が覚めるまでは安心でけへんけど、ほんまに良かった…





その日は一度ホテルに帰って、翌日の早朝に再び向かうと、ちょうど呼吸器を外してる最中やった。





少し咳き込んで”はぁ〜”とわかりやすくため息をついた。





「これヤバイって、ほんま。ようドラマで観るやつやけど、想像の何倍もエグい」





確かに、さっきまでこんな長い管が喉に入ってたんやって思うと…想像なんてでけへんわ。






「なぁ、さっきの説明、先生何て言うてた?」





どうやらぼーっとしてて話が入ってきてなかったらしい。



さっきの説明をもう一度してやると、案の定驚いていた。




「うわぁ、まじか…あ、じゃあ神ちゃんとおそろいやな」




「いや、おそろいてペアルックちゃうねんから!」




”おそろい”というワードを出すあたりしげらしい。








笑顔が戻ってきて良かった。

やっぱり笑顔が一番似合ってる。


(サイドステップモンスター)

優しさの分だけ→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
設定キーワード:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:葉邇児 | 作成日時:2020年4月6日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。