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ページ17

【かみやま】
外来は結構混んでいて、予約してなかったから順番待ちもかなり長かった。




奥の方で待っててんけど、人気のない静かなところやから咳の音だけが響いてる。




しげを間にはさんで淳太が右側から背中を擦っていると、俺の右肩にしげが寄りかかってきた。


「大丈夫?」


「ん、ごめん…」


「ええよ、このままで」


体制を元に戻そうとしたしげを引き留める。





すると、突然胸のあたりを押さえて前屈みになった。

「え、しげ?ほんまに大丈夫?」


「……っ、…いたい…っ…」



掠れ声で『痛い』と訴えるしげをみてると、何もできない自分の無力さに胸が締め付けられた。



その後、少し診察した後に点滴が打たれて、やっと収まってきた。




相当疲れて、体力を失ったんやろうな。



瞬きの回数が徐々に減って、そっと眠りについた。


『重岡さんの検査結果が出ました。付添人の方はどうぞ』


しげの眠っている隣の部屋には、二つの椅子と長机がぽつんと置いてあった。



『検査の結果ですが、咳喘息かなと思います』




淳太の言った通り、やっぱり喘息やったんや…


じゃあこれから治療してかなあかんのかな…?



「喘息って、これからも発作みたいなんが起きるってことですか?」



『いえ、咳喘息、というのは喘息とはまた少し別物になります。ですが咳喘息は”喘息予備軍”とも言われていますから、今回の受診はいい判断でしたよ』



部屋に戻ると、さっきとは打って変わって気持ち良さそうに寝ている彼の姿があった。



二本の点滴が刺さった包帯でぐるぐる巻きの左手は、少し痛々しかった。









「あれ、ほんまに死ぬかと思ってん…」


なんて、本人から深刻そうな顔で報告してきたのは後日の話。



『もうあんな目に合うのは嫌や!』って嘆いたしげに同情した俺がアホやったわ。




その日はいつもの三割増しでうるさくて、子供みたいに…
いや、”子供よりも”はしゃいでた。





しげがあんな苦しい目に合うのはもう見たくないけど、熱がある時の大人しくて素直なしげちゃんの方が楽なんちゃう?って思ってしまった。






「うわ、!……おい、しげおかどこや!」



「くふふふふっ」




でもやっぱりあいつの笑顔があると雰囲気がちゃうくて。





こうやってGのおもちゃを仕掛けて遊んでるしげは、たぶんどんな時よりも生き生きしてる。








まぁ淳太の代わりに餌食になるのも悪くないかも。

(こじらせ愛)

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作者名:葉邇児 | 作成日時:2020年4月6日 12時

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