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有岡.side
無防備にもほどがある。
めったに人が来ないところで。鍵もかけずに。かわいい顔して寝てるなんて。襲われでもしたらどうすんの!ここで騒いだって、誰も助けに来てくれないよ?だから鍵かけてねって言ってんのに。
机に突っ伏して寝てるゆうちゃんの顔が見える位置にしゃがんで、ほっぺをつついてみる。いつまでも寝顔を見てたいし、寝かせてあげたいけど、時間が時間だ。学校に閉じ込められても困る。
「ゆーうーちゃん、おーきてー」
「…ん」
反応はしてくれるけど、起きる気配はなくて。どう起こそうかな。
「うわっ!」
ちょっと視線を外した瞬間、どんってぶつかってきた。何ってゆうちゃんなんだけど。勢いがよかったからそのまま押し倒された。俺にしがみついて、首筋に顔を埋めたままボソボソと喋るからくすぐったい。
「……遅い」
「うん、ごめんね。お待たせ」
「……もう待た、くしゅん」
くしゃみ!昼間はまだ暑いけど、陽が落ちると肌寒い季節。そんな中寝ちゃってたから風邪ひかせちゃったかな。ってか、もう待たないって言おうとした?!
「待っててくんないと困る」
「……なんで」
「一緒に帰りたいもん、毎日。手繋いでさ。んで、キスしてバイバイすんの」
「………」
「ダメ?」
「………一緒に、帰る」
恥ずかしそうにしてるのが可愛くて「今も」と、触れるだけのキスをひとつ。
一緒に帰ろ。手を繋いで。
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ゆー(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございました (2019年5月1日 9時) (レス) id: 51cc9e921a (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月1日 5時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2019年5月1日 0時