準備ばっか! ページ43
つまんなーい。だって、みんな文化祭の準備で私と遊んでくんないんだもん。
私?私は何もしなくていいんだって。当日、耳と尻尾つけて犬になるなら準備はしなくていいよって。準備なんてしたくなかったし。犬になるって話したときのだいきくんの顔を思い出したら、犬になるのも悪くないかもって一瞬思ったんだよね。その一瞬につけ込まれたというか。
「有岡くん、なんて言ってた?話したんでしょ?」
「ぇ、ぁ…」
「有岡くん、見たいんじゃないかなぁ…高木のワンコ」
だいきくんの名前を出されて、けいに言いくるめられて、「うん…やる」ってうなずいちゃった。確かに準備はしなくていいみたいなんだけど。けいは準備に走り回ってて………私だけ暇。
クラスを見渡しても、みんな何かしら作業してて。何もしてないのは私だけ。つまんなーい。
あ、だいきくんのところ行ってこよ〜♪
1年生の教室が並ぶ廊下に来たけど、前に嫌な思いをしたひそひそ話は聞こえてこなかった。やっぱりどこか緊張してたらしく、ホッとした自分にビックリした。
「うっわ!マジで?!」
ちょうどだいきくんの声が聞こえたから、そっと覗いたの。すぐに見つけたんだけど、だいきくんの隣にはいつかのあの子がいた。
.
90人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆー(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございました (2019年5月1日 9時) (レス) id: 51cc9e921a (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月1日 5時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆー | 作成日時:2019年5月1日 0時