高木先輩♀とありおかくん (ページ6)

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授業中ページ6

俺の席は窓際。ポカポカと暖かい陽がさして、お昼を済ませたばかりのこの時間はめっちゃ眠くて仕方ない。授業内容なんて全然わかんないし、寝ちゃおうかなって思ってチラッと見下ろした窓の外。

いた！

あの先輩が歩いてた。ブレザーのポッケに手を突っ込んでゆっくり、散歩してるみたいに歩いてた。

先輩、授業受けなくていいのかなー。あの見た目からすると、勉強は得意じゃなさそうだし。なんて、自分のことは棚に上げて心配しちゃう俺。

卒業出来なくな……っと、その前に、先輩って何年生なんだろ？3年生だったら、あと1年もないじゃん。名前もまだ知らないのに。2年生だったらいいなぁ。そしたら、少しは先輩のこと知っ…ん？俺、先輩のこと知りたいの？

「えぇっ?!」

「なんだ、有岡。織田信長の偉業に驚いたか」

しまった。授業中だった。「す、すごいッスね」ヘヘッと笑ってみたけど、ダメだった。

「おっ、わかるか？それじゃあ、後で全員のノート集めて持ってこい。な」

「…はぁーい」

視線を感じてそっちを見ると、山田だった。山田の口が動いた。

‘ばぁ〜か’

く、くそぅ…。

いつの間にか、先輩はいなくなってた。どこに行ったんだろう。

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