高木先輩♀とありおかくん (ページ42)

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「前にも高木先輩んち来たことあんの？」

「えー？ないよー」

あ、ないのか。普通に上がって、慣れた感じで座ってるから、前にも来たことあるのかと思った。

「さー、やろっか」

元気な伊野尾先輩と、ちょっとスネた感じの高木先輩が戻ってきた。伊野尾先輩はローテーブルに俺ら2人を座らせ、勉強机に高木先輩を座らせ、3人まとめてみてくれるらしい。

山田の進み具合だったり(ほとんど終わってるらしいけど)、部屋のいい匂いだったり、伊野尾先輩が教えてるボソボソ話してる声だったり。気になってなかなか集中できなかったけど、いつの間にか2時間が経ってて、ほぼ白紙だった宿題が少しだけ埋まってきた頃。

ふと顔を上げたら、正面に高木先輩がいた。緊張してて気づかなかった。伊野尾先輩が「有岡くんここね」って指定されたんだけど、顔を上げると高木先輩が見える位置ってわかってのことだった？難しいのか、口をとがらせて「ん〜」って言ってて、可愛い。好きだなぁって見てたら気づいた。椅子の上にあげた、ギューって抱えてる左脚。その脚が生脚ってことに。急にドキドキしてきて、脚を目で追っていくとショートパンツとの境目にくぎ付けになってしまった。

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