高木先輩♀とありおかくん (ページ31)

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・いざ会場へページ31

「ねぇ、たこ焼き食べたい」

「じゃあ、買っ…」

「俺が行ってきます！」

伊野尾先輩のリクエストに、高木先輩が買いに行こうとして、山田が走って行くという光景を5回は見た。高木先輩の新しい一面。世話好きで優しい。伊野尾先輩限定かもしんないけど。山田の新しい仕事ができた。伊野尾先輩のパシリ。伊野尾先輩、わかってやってるよね。高木先輩が行こうとする事も、それを止めて山田が行く事も。全部わかってやってる。

‼

伊野尾先輩と目が合って、ニコッと微笑まれた。うわ。これ、俺が気づいたことわかってるよね。お、俺笑えてるかな。恐怖で引きつってないといいけど。

……伊野尾先輩を敵に回しちゃダメだ。

「先輩？」

伊野尾先輩と俺の間に高木先輩が入ってきた。あれ？なんか怒ってる？伊野尾先輩と目を合わせてたから、ヤキモチ……なわけないか。

「先輩も何か欲しいですか？買ってきますよ？」

こんな美人な先輩2人を置いていくことはできないけど、山田が戻ってきたら交代すればいいし。

「…ダイエット中だからいらない」

なせが不機嫌になってる高木先輩に、どうしていいかわからなくてオロオロしてたら

「高木、山田が戻ってきたら2人で遊んできなよ」

「…い、いの？」

「私、たこ焼き食べなきゃだし」

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