高木先輩♀とありおかくん (ページ4)

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ヤンキーだページ4

その先輩を初めて見たのは、入学式だった。

女にしては背が高くて、体育館に向かう新入生の流れに逆らって歩くから余計に目立ってた。

…ヤンキーだ。近づかないようにしよう。

背が高いだけでなく、金髪に近い茶髪の先輩は遠くからでもよくわかって、ただでさえ入学式で緊張してるのに、高校にはあんな人もいるんだと変にドキドキしてた。

流れに逆らって歩いているということは、だんだん近づいてくるということで。目を合わせちゃダメだと、少し下げた視界に入ってきたのは、短いスカートとボタンを3つ開けた、谷間が見えそうな胸元。

近づかないようにしよう、関わらないようにしようって、目を合わせないことが一番だと思ってたのに、視線を上げてしまった。思わず見てしまったんだ。

先輩の目を。

目が合ったと思った瞬間、動けなくなってしまった。切れ長の目が細く弧を描いて、ツヤツヤの唇が片方だけフッと上がったから。

ドン‼

「「いてっ」」

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