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「あれー？薮いなーい」
先輩に続いて準備室に入り、ワークを机の上に置いた。先輩、教室に戻るのかな。それだったら、もう少し一緒にいられるのに。なんてことを思ってたら薮っち先生が来た。
「お、持ってきたか。ごくろう、ごくろう。…有 岡？」
「廊下でぶちまけたから手伝ってくれたの」
「そうか。有 岡もありがとな。………それ、番号順に並べとけよ」
後半は先輩に言った言葉。残念。先輩と途中まで並んで歩く事はなくなった…。
「ありがと。ありおかくん」
「！ い、いえ…しっ、失礼します！」
先輩に名前を呼ばれて浮かれた俺は、再び裏返った声で挨拶することになった。薮っち先生に見送られ、もう一度先輩が見たくて3歩進んだところで振り返ると、後ろ手に戸を閉める先生の姿と…カチリと鍵がかかった音がした。
なんで鍵？
その時の俺はまだ知らなかったから。先輩の噂は。
**********
「ねー、コレ重たかったんだけどぉ」
「用事言いつけないと、来ねえじゃん。お前さー、有 岡と仲いいの？」
「…別に仲良くなんてないし」
「アイツはお前と仲良くしたそうだけどな」
「誰でもいいわけじゃないもん。あの子、まだっぽい」
「ｸｸｸ。案外済ませてるかもよ？」
「もー、あの子の事はもういいから。早くぅ」
あの子、ありおかくんだっけ。保健室で胸をガン見してきた子だよね。相変わらず、目クリクリだったなぁ。済んでるなら、食べちゃってもいいかも♡
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→続きあります。
フラグ立ってますので、探してみてください。
良い子は見ちゃダメ♡
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作者名：ゆー | 作成日時：2018年12月21日 21時
