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「なぁ、知ってる？」
「なにが？」
「あの先輩…」
仲良くなった山田が指さしたのは、気になってた先輩だった。
「高木先輩っていうんだけどさ、」
へぇ、高木先輩って言うんだ。山田のおかげで思いがけず名前を知ることができて、ちょっとテンション上がった。のに、キョロキョロとまわりを見回して誰もいないことを確認した上で口に手を当ててコソッと言ってきた内容は、俺の思考を停止させた。
え…なん、て？
そんな俺に気づかない山田が、続けてなにか言ってたけど、聞こえなかった。聞く余裕がなかった。
ーお願いすればヤらせてくれるらしいよ。
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作者名：ゆー | 作成日時：2018年12月21日 21時
