07 ページ7
_
2年生の副会長
彼女は校内のゴシップが大好きな情報屋で、大体の噂話は彼女の耳に届いている。
「 最近、大地くんとはどうなんですか？」
「 はいはい天宮もそこまで。集会はじめっぞー 」
どうやら菅原は体育館に荷物を置いてから生徒会室に来たらしい。
実は菅原は我が校の生徒会長で、勉強も運動もできる。
言わば『ミスターパーフェクト』。
埜亜ちゃん曰く、菅原のファンクラブもあるらしいが、当の本人は全く気付いていない。
「 Aちゃんが大地と最近どうなのかは後でのお楽しみにして...先に校内の状況を報告しようか 」
「 後で...？はい、？」
「 ほら、ノート書いて 」
生徒会集会とは、2週間に1度生徒会メンバーが生徒会室に集まり、校内の状況や様子について報告をし、相応しくない部分があれば改善対策していくという...正直とても面倒な会である。
私が担当の書記は、菅原が進めていく議題について、簡単にノートに纏めていく係である。
「 校内の状況....暴行、風紀の乱れは無し。
まあ悪くなさそうだな 」
「 会長、西谷と田中のガラが悪いって評判はどうするんですか〜？」
菅原ははぁ、と溜息を着いてから髪を掻き上げた。
「 アイツらが何か問題起こしそうだったら女子から言ってやってくれ 」
毎度の集会で西谷くんと田中くん2人の名前が上がり、
頭が痛い菅原であった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：USHiO | 作成日時：2022年4月24日 21時
