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縁下side
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「 天宮は大地さんの元カノなんだよ 」
『 ええええええ？！？！』
1年にそう伝えた時、みんなが目を見開いて驚いていた。
あの月島でさえも声を張り上げて驚いた。
そりゃそうだよなー。お前らの中じゃ、もう大地さんの相手はAさんだからな。
デカい1年の声に吃驚したのか、Aさんがこちらを見た。
ふと目が合った。
あぁ、やっぱり綺麗だなと思ってしまった。
俺はAさんににっこりと微笑んだ。
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「 縁下くんって、朝いつも早いんだね。
もしかしてバレー部？」
「 あ、はい...そうです 」
「 うわ〜バレー部か！
コーチが間宮に変わってからキツいって聞くけど、大丈夫？ 」
「 正直キツいです 」
Aさんとは中学が一緒だった。
朝練前、教室でよく話をしたりした。
Aさんは部活で朝早く来ていた訳じゃなく、
ただ、朝の学校が好きなのだと言っていた。
俺も5分、10分早めに来てAさんと話す時間を少しでも増やした。
「 縁下くんと話するの、楽しい 」
「 えっ 」
「 だから少し早く来てる。縁下くん部活あるから 」
...別に大地さんを恨んでる訳じゃない。
お似合いだと思うし。
何もかも俺には敵わない。
でも
俺の方が
こんなに貴女は呆気なく
遠い存在になってしまったんだ。
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作者名：USHiO | 作成日時：2022年4月24日 21時
