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片付けや掃除を終えたみんなは、着替える為に体育館を出て更衣室へと向かっていった。
私達もそろそろ出ようと埜亜ちゃんに声を掛ける。
ギャラリーの扉を開けると、大地が俯いて立っていた。
「 あれ、大地?どうしたの?」
「 あぁ、驚かせてすまん...天宮に用があって 」
埜亜ちゃんは大地の顔を見ると吃驚していたが、
どうしたんですか?と尋ねた。
大地がとても言い辛そうに私を見たので、私は先にバレー部のところに向かおうとした。
...が、大地に腕を掴まれた。
「 ......行くな、Aはここにいてくれ 」
大地に掴まれているところが酷く熱を帯びている。
「 .........わざわざ見せつけに来たの?」
キッと睨んだ埜亜ちゃんが
付き合ってられない、と大地の横を通った瞬間、
大地が埜亜ちゃんの胸倉に掴みかかった。
「 大地?!」
「 お前....何か入れたな....... 」
「 は?」
「 とぼけるな....食いモンに何か入れただろ 」
大地は顔を真っ赤にし、尋常じゃない汗を流しながら続けた。
「 何を企んでるんだ 」
そして、埜亜ちゃんはフッと笑った。
「 .....大地くん。あの時みたいにキスしても良い?」
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作者名:USHiO | 作成日時:2022年4月24日 21時