音楽室の女の子【地縛少年花子くん】 (ページ1)

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１話ページ1

寧々side

寧「はぁー今日もトイレ掃除いかないと」

せっかくの高校生活を満喫するはずだったのにどうしてトイレ掃除なんてしないといけないのよ。1日くらい休みが欲しいよ。

そんなことを思いながら教科書をカバンに入れていたけど何か足りない。

寧「数学、日本史、物理…あっ音楽の教科書が足りない」

しまった音楽室に忘れてきたかもしれない。掃除には遅れるけど置いていくのはよくない。
あとで花子くんにいろいろ言われそうだけど取りに行くしかない。

葵「どうしたの寧々ちゃん？」

寧「葵！実は音楽室に教科書忘れちゃって今から取りに行くの」

葵「そなんだ、今から行くなら気を付けたほうがいいよ」

寧「どうして？」

葵「出るらしいよ」

寧「で、出るって…？」

葵「もちろん………幽霊が」

これから行こうとしてるのにそういう話はよくないよ。しかもさっきの間が妙に本当っぽく聞こえる。

葵「ちょっとした噂になってるんだよ。放課後に誰もいない音楽室で女の子の歌声が聞こえるらしいよ」

お願いだからこれ以上話を広げないで。行くの怖くなるじゃん！
だけど教科書を置いていくのは…でも幽霊が……あ～～～～もうっ

寧「仕方ない、当たって砕けろよ」

葵「寧々ちゃん砕けちゃいけないよ」

怖いけど花子くんやもっけちゃん達みたいに良い怪異だっているかもしれないしね。