顔にモブと書かれていたのだが泣くぞ？？【忍たま】 (ページ7)

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ご機嫌麗しゅうページ7

『．．．』

いっいや、待て待て。

これは多分新手のドッキリ系だろ。

一瞬、ビビったじゃねぇかよ。ふざけんな。

まさかそんな夢小説じゃあっあるまいしー．．．？？

『．．．』

「．．．」

両者、無言のまま時間が過ぎる。

えっ、なにこれ。なんか言ったほうが良いの？？

さっき天女言うとったから乗ったほうが良いのかな。

えっ、でもさすがにこの歳でそれは．．．

『えーと．．．ご機嫌麗しゅう立花仙蔵様？今日はお日柄も良く春の季節を感じられる穏やかな天候でございます．．．ね、？』

「えっ、嗚呼、そう．．．ですね？？」

突然もう色々と混ざってる下手な挨拶をすると明らかに相手は動揺した。

いやほんとごめんって。

そんないきなりこんなあいさつする時が来るとは思わないじゃん。

すまんよ。

『．．．』

「．．．」

えっ、なんでまた黙る？？

頑張れよ作法委員会委員長。設定最後まで貫き通せって。

「．．．では天女様。我々と忍術学園に参りましょう。」

『我々．．．？』

不穏な単語に眉をひそめた瞬間、あちこちから5人の忍びが現れた。

一瞬で現れたのと、重い圧に一瞬息が詰まる。

さすがとしか言いようのない動きに感心する。

あーあ、まじかよこれで確実になっちまったじゃねぇか。

『まじもんの忍者かよ．．．』

口から零した言葉は私をより絶望にさせた。

にこにことした言いようのない気持ち悪い笑顔に居心地が悪くなる。

自覚してしまった途端に鼓動がどんどん早くなる。

嫌な汗がどっと噴き出し、顔から血の気が引いていくのが分かる。

息をするのでやっとになってしまう。

嗚呼、やばいな。

なんか緊張する時によくなる胃の辺りの不快感がやばい。

誰か胃薬くれ。本当、切実に。

「天女様？顔色が優れないようですが．．．」

うるせぇ黙ってろ不運魔王。誰のせいだよ。

「天女様。早く参りましょう。」

心の中で荒ぶっていても仕方ないしそろそろ他の方の顔がどんどん険しくなっていってるので仕方なく返事をする。

やべ、緊張しすぎて口の中がからからだわ。

『申し訳ございませんが、私には何が何やらまったく分からなく．．．気づいたらここに居たのです。申し訳ないのですがここは一度、あなた方の言うその忍術学園に案内してくれませんか？』

頬に手を添えて申し訳なさそうな声色で言う。

頭が回ってないから変になった。

「はい、では参りましょう。忍術学園へ。」

さぁ、地獄の始まりだ。