顔にモブと書かれていたのだが泣くぞ？？【忍たま】 (ページ14)

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逆にすごいページ14

噎せ返るような臭いに胃の中をぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような感じがして、

頭もクラクラしてくる。

『なるほど、これは強烈だ．．．』

部屋を覗けば埃が溜まりに溜まって差し込んでいる陽の光にキラキラと反射している。

畳もぐちゃぐちゃだしチラッと見た時にＧさんが居た。後で丁寧に家(地面)にお返ししよう。

『これは長期戦になるなぁ。』

とりあえず戸を全開にしておいて換気する。

そして次は、そうだな。

とりあえず掃除道具を借りに行こう。

そう思ってそこら辺に居る忍たまを捕まえる。

なんかすごい睨んでくるしガタガタヴァイブレーションしてるけど構わず話しかける。

『どうもこんにちは、私の名前は梅です。どうでもいいですけど掃除道具が何処かご存知ありませんか？』

「っ、そっ掃除道具なら、用具倉庫か事務室に．．．」

『申し訳ないのですが私、とてつもない方向音痴でしかもここに来たばかりなのでよく分からないのです。案内していただきませんか？』

「いっ、わかりました．．．」

『ありがとうございます。』

いま嫌って言おうとしたな。

別に断ってくれても良いのだが私、天女になってるからなぁ。

断ったら怖いのだろう。

なるべく屈んで視線を合わせる様にしたのだけどこの程度じゃさすがに警戒解いてくれない。

まぁ、別にいいのだけど。

『ところで、貴方様のお名前をお聞きしても？』

「．．．川西、左近．．．です。その丁寧語やめて下さって良いですよ。」

『あらっ、お気にさわりましたか？ですが、いきなり来た私が敬語を外すだなんて。立場は弁えているつもりですよ。』

「は？あっ！すっ、すみません！！今のはッ！！」

『？、それに私すぐにここから立ち去りますし。』

「えっ、！？」

多分、学園長絶対に当てられないだろうなぁと思って立ち去ると言ったら左近殿はめっちゃ驚いてた。

だけどすぐにまた顔を険しくさせて温度の無い冷ややかな目をする。

「天女様が居なくなったら、先輩達は寂しがるでしょうね。」

『なにその発想笑ける。』

「えっ？」

『ん"ん"ｯｯ、面白い事をお考えになられるのですね。』

口元はニヤけたまますぐに言い直す。

それを左近はすごい不思議そうにしているがまぁ良い。

いやだって、しょうがないんだろうけどさ。

めっちゃ私並にひねくれた考えすんなーって思って。

そんな事言ったら止まんねぇじゃん。

「あの、天女様。着きました。」

『ありがとうございます。』