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私が茂くんを見るなり駆け寄ろうとすると、花沢くんに抑えられる。
テル「彼をここまで追い詰めるなんて信じられない…只者じゃないな」
貴方「花沢くんも茂くんと友達なの……?」
テル「まあね。そんなところ。」
悪霊はキョロキョロとあたりを見渡せば「男も律の姿もない」と呟いていた。
律…そういえば前弟がいるって茂くん言ってたな……。
そんなことをぼーっと考えていると花沢くんは周りの不良を追い返し茂くんの様子を少し見たあと私に「影山くん運ぶからカバン持ってて貰ってもいいかな?」と申し訳なさそうに言ってきた。
断る理由もなく私は了承しボロボロになった茂くんを花沢くんの家まで運ぶことになった。
花沢くん家の玄関の前まで来て花沢くんのバックから鍵を出し扉を開ける。
花沢くんは「ありがとう」と言いながら家に入っていった。
テル「良ければお茶でも飲んでいきなよ。」
貴方「……うん。」
花沢くんは私の返答を聞くなり自室のベッドに茂くんを寝かせてここで待っててと一言残しリビングへ行ってしまった。
エクボも一緒に花沢くんについて行く。
貴方「茂くん……」
さっきはバタバタしていたから気にしていられなかったけど、本当にボロボロだ。
それを見るだけすっごく切なくなる。なんだか消えてしまいそう。
なんとなしに茂くんの頬に手を当てれば「…うっ……り、つ……」と小さく呻聞こえを漏らしていた。
何があったのかはわからないけど大変な思いをとしたんだろうな……
頬に添えていた手を茂くんの右手に添え直した。
するとゆっくりと扉が開く音がする。
花沢くんがお盆に2つのコップ乗せて戻ってきてた。
花沢くんははい。と私に紅茶が入れられたコップを手渡してきた。
テル「人と予定が入ってるのに付き合わせてごめんね。まだ時間間に合いそうかな……?」
貴方「うん、大丈夫、私この人と会う予定だったから。」
テル「え!影山くんと!?」
貴方「そう、影山くんと沢山おしゃべりする予定だったんだけどそんな余裕なさそうだね……」
エクボという悪霊がふよふよと私の顔の前までくるとじろじろと見てきた。
そしてみるみるうちに表情が変わり最後には「アッーーーー!」と大きな声を出してきた。
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ブラピ - 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年4月6日 14時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
mmaina1002(プロフ) - とても面白い作品でした!ドキドキしながら見てました!更新楽しみにしています!! (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4635ad5f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GLAY | 作成日時:2019年3月25日 5時