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あれから数日後、私とちよはあの事件がきっかけである意味有名人になってしまった。
そして私は少しふわふわと浮ついた心を隠しきれていなかった。
今日は茂くんと会う日なんだ…!会うといっても茂くんのバイト先に行って例の師匠とやらにあうのだけど。
どんな人なのだろ…
茂くんはバイトの前に少し用事があるらしく私はそれまでの暇つぶしのため学校のコンセントを拝借させてもらう。いわゆる盗電だ。
白い線が繋がったスマホに目を移してこの間こっそり彼をつけて盗撮した写真を見る。
その写真を見るなり私はふわふわした感覚に襲われる。
するとはっと気づく、まずいまずいまたやってしまった。
たまにあるのだ。
浮かれたり、自惚れたりそういった感情になると無意識でものを浮かばしてしまう癖がある。
運良くここは空き教室で誰もいない……
ギシッ
全然気づかなかった。
音がする方向へ素早く顔を向ける。
最悪、私教室の扉閉め忘れてたんだ。
?「き、みは……えっと、夢川さん?」
あぁ、私この人知ってる。
そこには金髪で深い青色の目。
最近じゃ丸裸で頭頂部ハゲになったとみんなの噂になっていた子。
貴方「その頭……」
テル「今のは…」
やばい。やばいやばい。
首に汗がゆっくりと伝う。
能力を見られたってのもあるし私が見てない間にかなり成長した頭にも驚きを隠せないのは確かにあるけどそれ以上に私は何よりもこの人が……
苦手だ。
気づけば私は充電コードをコンセントから勢いよく引き抜きスクバを持ち超能力を使って彼の隣を横切って逃げようとしていた。
彼の驚く顔を横目に私は足を進める。
逃げ切れた。
ガシッと音が私の右手から聞こえる。
貴方「え……?」
自分腕を見ると彼の手に掴まれているのが見える。
テル「僕、少し君に興味があるんだ。」
花沢くんは私の腕を掴んだまま爽やかな笑顔でにこりと笑う。
貴方「私はないんだけど……」
彼は少し手荒だけどごめんねと一言言うと私に大きく負担がかかるようなもの腕を伝ってかけてくる。
私は反射的にそれをカバーした。
してしまった。
花沢くんはゆっくりと腕を離し能力も発動をやめた。
テル「お喋りでもしながら一緒に帰ろうよ。」
そうだ、この人も超能力者だった。
彼のその優しく強引なやり方に私は頷くことしか出来なかった。
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ブラピ - 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年4月6日 14時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
mmaina1002(プロフ) - とても面白い作品でした!ドキドキしながら見てました!更新楽しみにしています!! (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4635ad5f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GLAY | 作成日時:2019年3月25日 5時