28% 番外編おやすみなさい。 ページ29
花沢視点
テル「え？今日も来ていないのかい？」
ちよ「うん。連絡もないし、家にプリント届けに行っても誰も出てこないんだよね。」
あの影山くんと出かけた日から夢川さんは学校に来なくなっていた。
超能力者同士というのもあって、彼女に興味があった。
だから放課後くらいは彼女と一緒に帰りたく誘いに行くんだけど。
テル「そっか。うーん……じゃあ今日は僕が夢川さんの家に行ってようかな。」
ちよ「え！？でも私がいっても誰も出てこなかったんだよ？？」
テル「運が悪かっただけかもしれないよ？だからほら、プリント貸して。今日は僕が届けに行くよ」
ちよ「……わかった。じゃお願い」
プリントを受け取り急いで彼女の家に向かう。
彼女の家から学校はそう遠くなかったみたいで直ぐに着いた。
至って普通の家だ。強いて言うのであれば玄関扉の横にはくまのぬいぐるみ。
とりあえず玄関の前に立ちインターホンを鳴らす。
耳を過ごすが何も聞こえない。だけど人の気配はする。
それも1人だけではなく2人だ。
あまりこういうことはしたくないけど何かあってからでは遅いんだ。
辺りを見渡し人がいないことを確認したら、塀を登り下屋に上る。
下屋を伝って窓を一つ一つ見に行くと、女の子らしいカーテンの部屋を見つけた。
人の気配もする。
超能力で鍵をあけて、窓を開けた。
開けた拍子にぶわっと風邪が部屋全体に行き渡りカーテンが大きく膨らみゆれる。
ベッドに横たわる彼女を見つけたが。
テル「……なんだ、この部屋……」
花沢が見たのは彼女を見つめるようにして置かれる数多くのぬいぐるみ。
大きなものから小さいもの、いろんな動物のぬいぐるみが彼女を見守るようにして置かれているのだ。
その光景に唖然としていると、ガチャりとドアを開ける音がした。
異常な空間に気を取られすぎていて人の気配に気づけなかった。
？「誰だお前！姉ちゃんから離れろ！！」
テル「……！！(強い命令信号っ)」
その言葉は花沢に大きく響く。
テル「……君も能力者なのかい？」
？「お前、なんで俺の技が効かないんだっ…！」
部屋に入ってきたのは男の子だ。
多分僕よりは年下。
夢川さんの弟か…？
テル「君、夢川さんの弟くんなのかい？僕は夢川さんにこのプリントを…」
花沢がプリントを出そうとカバンに手をかけると、男の子は走って姉の元へ行き、肩を揺さぶり起こし始めたのだ。
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ブラピ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年4月6日 14時) (
レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
mmaina1002(プロフ) - とても面白い作品でした！ドキドキしながら見てました！更新楽しみにしています！！ (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4635ad5f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GLAY | 作成日時：2019年3月25日 5時
