26% 番外編 君のこと ページ27
駅に着く頃には私の体調も良くなり1人で歩くことが出来ていた。
貴方「ご迷惑おかけしました……」
師匠「気にすんなよ。お前にも色々あんだろ。俺はこっちだからじゃあな。」
モブ「師匠、お疲れ様です」
貴方「お疲れ様です。」
師匠さんは私達とは逆の方向に顔を向けた後すぐに私たちにまた顔を向け直した。
師匠「あ、モブ。夢川ちゃん家まで送ってやれよ。体調悪いみたいだし。じゃあ気をつけて帰れよ」
師匠さんはそれだけ言い残しそそくさと帰って行った。
私達は師匠さんの背中が見えなくなるまで見送ると顔を見合わせて足を進めた。
2人で夜道をゆっくり歩く、特に盛り上がるといった話題なんかはなく明日は部活があるとか、なん授業があるといった話をしていた。
影山くんと話していたらなんとなく思った。
さっきの偽物の影山くんが言っていた高嶺つぼみさん、本当にいるのかな
なんとなく気になって聞いたのがいけなかったのかもしれない
貴方「ねえ、影山くんって好きな人とかいるの？」
モブ「…え！！？すきな、ひと……」
貴方「うん、好きな人。」
影山くん黙ったまま下向いて立ち止まってしまった。
貴方「影山くん？」
モブ「…………。」
嫌な間だった。
その先の言葉が私にはその少ない沈黙の間でわかってしまった部分があった。
モブ「…い、る。」
ほらやっぱり。
貴方「高嶺つぼみさんって人？」
モブ「えっ！！な、ななな！なんで知ってるの！？」
貴方「さっき、色々あった時にね。」
モブ「あっう……そうなんだ……」
影山くんは顔を真っ赤にさせながら頬に汗を流して照れているような焦っているような様子だ。
貴方「……影山くん、私こっちだから。途中までありがとう。じゃあね」
その空間に耐えられなくなり私は小走りでその場を去る。
後ろからは影山くんの「え！ちょっとまっ」という声が聞こえる。
振り向くな、今振り向いたら泣き顔を見られるよ私。
走って、走り続けて。
気づけば家の前にたっていた。
ボロボロと流れ出てくる涙も止めずに玄関の重い扉を開ける。
するとちょうどお風呂上がりなのか、肩にタオルをかけ髪が少し湿っている弟の椿が出迎えてくれた。
椿「あ、お姉ちゃんおか……え、どうしたの？誰がしたの？」
弟は私の顔を見るなり焦った様子で近付き私の頬に手を寄せ撫でてくれた。
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ブラピ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年4月6日 14時) (
レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
mmaina1002(プロフ) - とても面白い作品でした！ドキドキしながら見てました！更新楽しみにしています！！ (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4635ad5f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GLAY | 作成日時：2019年3月25日 5時
