24% 番外編 君のこと ページ25
薄く開いている目でぎりぎり捕える。
ゆっくり、影山くんらしきものが私に近寄ってくる。
しかしその影山くんだったものはさらに姿を変えて花沢くん、さらに姿を変えて弟の椿に姿を変えた。
？？「お姉ちゃん」
そこで思い出す。
そうだ、さっき聞いた声弟の声だ。
あの時から私を狙ってたんだこいつは。
そしてそいつはあっという間に私の目の前まで来ていた。
その頃にはそいつは、影山くんでも、花沢くんでも、ましてや弟の姿ではなくなり。
真っ黒な影のようなものが口だけポッカリとあけ白い息を吐きながら私に手を伸ばしていた。
あぁ、ダメだ。
「夢川さん！！！！！」
その声で離そうとしていた意識を取り戻す。
モブ「大丈夫……！！？」
影山くんだ。
影山くんはそれを見た瞬間に能力を発動して消してくれた。
また助けに来てくれたんだ。嬉しいな。
モブ「なんだったんだろうあれ……」
エクボ「ありゃ悪霊だ。ほかの悪霊よりも力をつけてやがったうえに正気がすっとんでやがったな…」
モブ「でもなんで夢川さんが…能力が弱いってわけじゃないはずなのに……」
エクボは少し悩んだ素振りを見せた後私の顔の近くまで来て口を開けた。
エクボ「……なあ、嬢ちゃん。お前隙に付け込まれたな？」
貴方「…そん、な……こと。」
図星だ。
さっきの情報の波に押し寄せられた時もやろうと思えばやれたはず。
それなのに出来なかったのは、さっき流れ込んできた記憶は影山くんの情報だって分かってしまったこと。
そして、流れ込んできたのは記憶の情報だけではなく感情の情報も流れてきたこと。
そのせいで私の感情は押しつぶされてしまった。
その流れてきた情報がたとえ嘘だとしても、私にはくるものがあった。
グルグルとふわふわした頭で考えていれば結論を出すエクボ。
エクボ「こりゃ図星だな。」
モブ「……そうなの？」
影山くんは私を起こしながら聞いてきた。
貴方「…うん。そうみたい。ごめんね、迷惑かけちゃった。」
モブ「気にしてないよ。なにか酷いことされたんだよね。それなら仕方ないよ」
貴方「ありがとう、影山くん。」
お礼を聞けば影山くんは微笑んでくれた。
モブ「あ、立てる？」
うん、大丈夫と返事しようとしたが上手くたつことが出来ずその言葉は途中で空を切って流されてしまった。
その場にまたヘタレこんでしまった私を見ると、影山くんは私の前に背を向けて膝立ちをした。
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ブラピ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年4月6日 14時) (
レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
mmaina1002(プロフ) - とても面白い作品でした！ドキドキしながら見てました！更新楽しみにしています！！ (2019年4月3日 23時) (レス) id: 4635ad5f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GLAY | 作成日時：2019年3月25日 5時
