【番外編5】俺と流華 ページ49
〔？？中学校〕
俺は平凡な中学生である。
平凡過ぎるほど平凡。多分先生から認知されてない。
勉強も運動もできないわけじゃないはずなのに。
でも、別にいいんだ。
だって俺には、最高の友達がいるから。
『流華、おはよ！！』
流華「Aおはよー！今日も可愛いね！」
『俺は男ですうう』
何気のない日々でいいから、このまま続いてほしい。
魔法が使えなくても、空が飛べなくても、とんでもない大金持ちじゃなくても、親がいなくても、
この毎日が幸せで。
当たり前のように明日が来てくれることが嬉しくて、
この気持ちを、感謝を伝えたくて。
でも、どこに伝えればいいのかわからない。
そこで、ちょっと自分に正直になって、
流華に感謝を伝えることにした。
よし、絶対今の気持ちを伝えてやる、かっこいい感じに！
〔休み時間〕
『ね、ねえ流華！』
流華「ん〜？何〜」
『あ、あのs』
先生「城上ー、ちょっと職員室来れるー？」
流華「え、はーい！……ごめんA、また後で」
『はははー……うん。』
〔給食中〕
『流華、さっきの話なんだけど…』
流華「ふははははっ！！
あいつ鼻から牛乳出してるきっしょ！！」
『……。』
流華、楽しそうだなあ。邪魔しないでおこう。
〔放課後〕
今日は部活がない。つまり今の時間が本日のラストチャンス。
『流華、』
流華「あっ！！筆箱忘れたー！！」
…もう、言わなくてもいいかな。
そもそも、言わなきゃいけないわけじゃないし。
ここまで阻止されると、
逆に言わないほうがいいような気もしてきた。
流華「…ふう、ごめんA！なんだった？」
『いや！ごめんなんでもないから！』
流華「…
言ってみて？私も何回も遮っちゃってごめん、
でもね、Aの口から聞きたい。」
『……
別に遮られたことは気にしてないけど、
そうだね、じゃあ言おうかな、』
いざ言うとなると、やっぱり緊張してきた…
言うんだ俺、ここで言わないでどうするんだよ。
『あ、あの……さ。』
流華「うん。」
『俺と流華、は、その、
もう親友だから、ずっと一緒にいようね。
……それだけだから、ごめんね変な心配かけちゃって』
流華「ーーーーーーー。」
流華「すーーーはーーーすーーーはーーー……(深呼吸)
うん、親友。A大好き！！」
『俺も！』
俺と流華は親友。
どこで、何があっても、ずっと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クリパ好き - えっ８月１日って僕の親友の誕生日と同じだ…（） (2022年8月1日 10時) (
レス) @page21 id: 9ca16dcf28 (このIDを非表示/違反報告)
吏由 - おばさん面白いですね…←急に何こいつ (2022年6月8日 22時) (レス) @page4 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
まーくんでちゅ(プロフ) - 女子に転生とか…ないよね？ (2022年6月1日 19時) (レス) @page42 id: 1d41ef3106 (このIDを非表示/違反報告)
maron(プロフ) - 体温…予想は外れてたんかーいwいやもう…毎回見る度に面白いお話が更新されていて…ありがたいです！！ありがとうございます！！ (2022年5月28日 7時) (レス) @page31 id: 1bee0952dd (このIDを非表示/違反報告)
まーくんでちゅ(プロフ) - こんな悪女は好きだ (2022年5月20日 7時) (レス) @page14 id: 1d41ef3106 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こん酢 x他1人 | 作成日時：2022年5月16日 18時
