モブになりきるためには【純黒の悪夢】 (ページ17)

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翌日

『ふぁぁ…』

あ？

なんだ？

この圧迫感…！

『ひぁ！？』

右っ！！！ひろくん！！！！！

左っ！！！陣平ちゃんっ！！！

足元っ！！はぎっ！！！！！

『な！なにやっ！んぐっ！！！！！』

景光「A。うるさい」

口を手で塞がれる。

陣平「もう少し…」

萩原「ふわぁ…zzz」

『ひゃ、ちょっ、もう起きるぅー！』

景光「チッ…zzz」

んもう！

みんな呑気だなっ！

ベッドから這い出て身支度を整える

今日は一大イベントっ！

私、頑張るっ！！

まず伸縮サスペンダー！
ボール射出ベルト！
防弾ベスト！
バックパックでシールド装備！！

装備は完璧！！

『みんなまだ寝てるから先に出るね？』

伊達「ああ。分かった。1人で大丈夫か？」

『うん。平気だよ』

景光「…何が平気だバカ。俺も行く。」

『えっ、起きてたの！？ってか変装…してるし』

景光「ああ。今、ゼロも赤井もお前を守れる状況じゃないんだろ？そんな格好しやがって。お前はSWATか」

『えっ、へへ…』

景光「ほら。行くぞ。あいつら起きるとうるせーし」

そう言って予備のヘルメットを掴んだ

『うん！じゃぁ伊達パパ。行ってくるね』

伊達「ああ。景光。Aを頼んだぞ」

景光「任せろ」

まずは東都水族館に戻りバイクを引き取る。

景光「で？どこに向かうんだ？」

『杯戸港の川品倉庫』

景光「またなんでそんなとこ」

『いいの。先回りしなきゃ』

景光「へいへい。んじゃちゃんと捕まっとけよ」

ひろくんがハンドルを握り、その背中にぎゅっとしがみ付く

ーブロロロロロン！！！

『ひろくん…スピード出しすぎ…』

景光「バイクってのはこう乗らなきゃ面白くねーだろ？」

『ううっ…寿命縮む…』

ヨロヨロとバイクを降りて

ずらりと並ぶ倉庫を見渡す。

『どれだろ。しらみつぶしで確かめるしかないか』

確か倉庫の上に番号振ってあった気がするんだよね…

海沿いで…確か C だった気が。

『あ！！！あった』

ーガチャ

内装もこんな感じだった。

ビンゴだな。

じゃぁこのコンテナの裏に防弾ベストと東都水族館の整備スタッフ用制服と帽子を入れたトートバッグを置く。

『あむぴ気付くかな…』

景光「ん？ゼロか？」

『うん…』

景光「心配すんな。多分。あいつなら気付くはずだ」

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