“回収” ページ8
N視点
江原道に向かう車中でウォンシクに質問攻めにされる
RV「あり得ない!たとえギウォンの能力にかかっていたとしてもそれならカミルが気付くはずだ!あいつは所長がいつどこで副所長とカニ鍋デートしてるかすぐにわかるって……」
「双子に訊いたらあの二人の能力は対象を絞ったり一部分解除したり出来るらしい。恐らくカミルがシェルターに来た時点で所長は一度ギウォンに会ってるはずだ……千里眼の能力をギウォンの保護の対象外にする様に、その上で記憶の一部だけはカミルにも覗けない様にした。カミルは礼儀正しい子だろ?傷付いた人が多いシェルターで不用意に記憶を暴くような子じゃない……所長の記憶の一部が他者から覗けない状態にある事に気付けるはずもないんだ」
RV「あの双子そんな器用な能力だったんだ……って違う!って事は所長は双子の正体を知ってて俺達に依頼したのか!?」
「何故かはわからない……だが双子を探してた事は確かだろう。行って直接訊くしかない」
江原道のアクセスポイントに来ると、電話ボックスの前に所長が立っていた
HC「よぉ、うちの優秀な千里眼がお前らが俺を逮捕しに来るって言うもんだから俺から出向いてやった」
「……話は署で聞きます。シガ、手錠」
RV「……すいません所長」
キム・ヒチョルに抵抗の意志はないらしい。かと言って諦めた様子もなく、さも予測していたかのように大人しくしている
HC「まぁいずればれるとは思ってたよ、そこまで警察も無能じゃねぇ。双子は俺がシェルター所長をしてるって知らねぇしな」
RV「何でわざわざ俺達に依頼したんすか?ばれるってわかってて……」
ウォンシクが運転席から聞くと、キム・ヒチョルは珍しく弱気な顔で笑った
HC「俺はあいつらに顔向け出来ねぇからだよ。でもチャニョルの任務であいつらが組織の食い物にされてるって知ってどうしても助けたかった。俺が助けたと知れればシェルターが危険に晒される」
「……誰に?」
HC「すべての黒幕にだよ。知ってたか?当時の入院患者の多くはパンデミックの直後に組織に“回収”されてる。組織の手下として働く事を拒否した者は殺された。Aはどういうわけか回収リストから外されてたんだ……俺は幼い彼女のIQに目を付けた大学が病院と結託してたと見てる」
恐らくそれがテグンの父親だろう
「……何でそんなに詳しい?」
すると彼は吐き捨てた
HC「俺もかつて“回収”されたからだよ」
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くたろまりあん(プロフ) - -Uさん» 最後の最後でやっぱり誤植(涙)おいでませ、神奈川へ← (2015年6月15日 15時) (レス) id: 1ada648ea9 (このIDを非表示/違反報告)
-U(プロフ) - くたろまりあんさん» 操作!捜査して欲しいっ(←)僕、くたろと神奈川が好きです(←) (2015年6月15日 7時) (レス) id: 3d40d95859 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - -Uさん» ありがとう窪田さすがだぜ!!……僕も窪田と新潟応援してる!! (2015年6月14日 23時) (レス) id: 1ada648ea9 (このIDを非表示/違反報告)
-U(プロフ) - くたろまりあんさん» 窪田がむばったぞ☆くたろ、きみを応援しているよ♪ (2015年6月14日 23時) (レス) id: 3d40d95859 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - Neveさん» お豆、危険なスイッチが入りましたユンギピンチです(笑)……クローゼットも頑張らなきゃだし、ここで終わっても微妙だし……悩む←……窪田と僕は数か所で同時に会話しているのだ(笑) (2015年6月14日 21時) (レス) id: 1ada648ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くたろまりあん | 作成日時:2015年4月8日 18時