Memory of blood4

先生スイッチ ページ40

N視点

KE「わ、ホンビン顔真っ赤だ」
HK「あ、ちゅーした！」
RV「カイミルの目の前で大胆だなー」
「そこの野次馬3人、状況纏めるからこっちおいで。それから教授もいつまでテグンに引っ付いてんの」
崩壊の瞬間戻って来ないテグンとホンビンを案じてパニックになった教授は、無事に脱出して来たテグンにくっついて泣き出してしまった。何とかシェルター崩壊を免れた俺達だが、状況は実に厳しい
LE「もう泣くな、皆無事だ」
「ユンギ君は無事じゃなかったです！何であんな馬鹿な事を……それにテグンさんだって所長室でもし何かあったら…崩壊に巻き込まれてたら！」
「もー教授くっつけたままでいいから始めるよ。機動隊動かしてたのが長官の側近って事は警察は敵の手に落ちたとみていいね」
RV「俺ら下手したら犯罪組織に加担した汚職警官って事にされてるかも」
HK「やーそれはないよ。今ちょっと署のデータにアクセスしてみたけど、どこを探しても今日の一斉検挙の痕跡はない。たぶん極秘任務として一部にしか知らされてなかったんだよ」
KE「失敗して警察の暗部が明るみに出るリスクを恐れたんだね」
LE「でもまぁ……今まで通りの班ではいられないだろうな」
するとテグンにしがみ付いたまま教授が涙目で言った
「こんな理不尽な事ってないです……シェルターに濡れ衣を着せてまで皆を追い込んで住みかと拠点を奪うなんて」
KE「いやでも完全に濡れ衣ってわけじゃ……いてっ」
RV「お前黙ってろ」
「その上ユンギ君を利用しあまつさえ殺そうなんて……私の生徒に………」
あ、何かスイッチ入った。彼女の視線は血族達の力を借りて救出した機動隊員達の中心で、能力制御装置を装着されたうえで四肢を拘束されている司令塔に向いている
LE「よせ、俺に腹部を撃たれたうえに植物に絡め取られて、その上レイ先生に無視されたせいでかろうじて生きている状態だ」
RV「レイ先生も鬼畜だよなーぎりぎり死なない程度まで治癒して後は笑顔でガン無視」
HK「むしろ生殺しだよね」
「そんなんじゃ足りないわ彼がいなければシェルターは崩壊しなかったしユンギ君が能力発現に暴走に服毒なんて代償の大きい無茶する事はなかったんだしホンビン君やカイミルが危険に晒される事もビョリが撃たれる事もなくてテグンさんが負傷する事もなかったのよ彼の精神を再起不能になるまで破壊してやらないと気が済まないわ」

俺は耳を塞いでぷるぷる震えるジェファンの背中を撫でた

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