春の足音 ページ12
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「裏切り者ーーーー」
悪阻的なものか、なんなのか、やたら眠くて最悪の寝起き状態の脳のまま職場に出れば、小島が机の上でノートパソコンに隠れて
目だけ覗かせてこっちを見ている。
うん、可愛くないよ。
「何？朝からなんなの」
「うっわ可愛くない。八つ当たり。不機嫌。低血圧！鬼！」
小島の声がうっとおしいと本気で思ったけれど、朝っぱらからこんなモードになるこの同僚の小島も珍しくて、ちゃんと席に座って
「どうしたの？」
と髪を縛りながら聞いてみた。
「お前さ、櫻井になんか希望出してた？」
「だから、何？希望？」
「俺はもうお前がこのまま地元藤沢店と生涯を共にするんだと思ってたのに」
目を逸らして、ＰＣの画面を見つめる小島に、何、と思って小島のデスク上の画面を見る。
「言ってくれれば、俺だって助力したのに」
耳元で聞こえるはずの小島の声が、遠く、響いていた。
辞令
広瀬A
貴方を平成26年3月期をもって
本社 営業本部 企画管理室 企画ソリューション課 配属を命ずる
企画ソリューション課。
本社の花形である商品企画課・企画広報課の並列にあってその少数精鋭のエリート集団は、
各年代のエースが集っている、そんなイメージのある部署だった。
人数もたしか7,8人と少ないし、女性が入っているイメージは今までない。
何故そんな部署に自分が配属になるのか。
この時期に、こんな中途半端な時期に。
本社の花形である商品企画課・企画広報課の並列にあってその少数精鋭のエリート集団は、
各年代のエースが集っている。
その代名詞みたいな男なんだ。
先月までここに居た櫻井は。
ウィンというコピー機がその味気のない辞令書を吐き出したのであろう音がするのを、私は遠く、聞いていた。
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らんまる(プロフ) - ニノさん、怖い。星崎さんとニノさんは夫婦？深雪ちゃんは不倫相手？乙武ってんなよー(笑)深雪ちゃんはイイ子だから幸せになってね。 (2016年3月24日 0時) (
レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 初めまして☆こちらのお話と出会ってから、モアモアさん中毒です。やっとこ追いつきました！二宮さんが怖いっ。またお邪魔させてくださいね。 (2016年3月23日 18時) (レス) id: 3c453ca5ef (このIDを非表示/違反報告)
モアモア(プロフ) - あちゅさん» 直球で褒められると嬉しくて小躍りしちゃいます！続きをより気になる感じにしておいたのでまた読んでいただければ幸いですｗ (2016年3月23日 15時) (レス) id: c38d8223fc (このIDを非表示/違反報告)
モアモア(プロフ) - らんまるさん» こんにちは！色々当初の予定から脱線したりしなかったりでお送りしてます。母は強しな部分と不安定な部分が入り混じっているのを感じてもらえたらと勤めてます（たぶんｗ (2016年3月23日 15時) (レス) id: c38d8223fc (このIDを非表示/違反報告)
あちゅ(プロフ) - 文章力が素晴らしい。続きも気になるし、小説化してほしいレベルです。広瀬ちゃん最後の違和感はなんだ、、きになるっ！ (2016年3月23日 1時) (レス) id: 20ee91554b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モアモア
| 作成日時：2016年2月9日 12時
