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「ねえ、A!バイト先のことなんだけど、
考えてみたら、Aも一緒がいいなって。
一緒にやらない?
もし、良かったらなんだけど。」
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翌日の昼、
莉英がバイトの話をし始めた。
『あ、ごめん!
私も実はバイト先が見つかって....』
「え?まじ?いつから?」
『つい昨日です.....』
「おお、そっか!良かった良かった!
それってどんなとこ?
ちゃんと安全なお店だよね?」
そこからびっくりするぐらい質問攻めをされた。
莉英は多分....いろいろとバイトのことで
心配してくれてるみたい。
『......莉英、なんでそんな私のこと
心配してくれるの?』
バイトを一緒にやろうって誘ってくれたのも
最近一緒にいれないから、っていう理由で
誘ってくれてるんだ、ってなんとなくわかる。
それって、心配してくれてるってことだよね?
いつも少し疑問に思う。
莉英がいい人なのは知ってるし、
私を親友だと思ってくれているのも知ってる。
でも、
こんなに思ってくれる友達がいたのが初めてで。
中学の時から莉英はそうだった。
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「いやー、A、今実際一人暮らし
みたいな感じになっちゃってるじゃん?
私も彼氏とのことで最近一緒にいて
あげられてないし、寂しくないかなー、
って思って誘ってみたんだけど、今思うと
やっぱちょっと余計なお世話だよね笑
でも、バイト先見つかったなら良かった!」
そっか。
莉英はうちが共働きなのも、ずっとずっと前から
心配してくれてたんだ。
私が思っているよりも、
彼女は何百倍も良い人だった。
最初は、この話をしたら
「遊ぶ時間なくなるね....」って
困った顔されるかと思った。
『莉英のそういうとこ、やっぱ好きだ』
そう言ったけど、莉英は聞こえなかったみたいで
ん?なに?と聞き返した。
『ううん、なんでも』
やっぱりこういうのは、照れくさいや。
ありがとね、莉英。
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美夢蘭(プロフ) - めっちゃ続きが気になります!!永瀬くんと主人公は今後どんなふうに変化するのか楽しみです!!更新大変だと思いますが応援しています!!初コメ失礼しましたm(_ _)m (2016年12月24日 17時) (レス) id: 6f60b093ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モアイ太郎 | 作成日時:2016年12月20日 18時