夏の空は君に似ている【 N . R 】２ (ページ38)

今日:7 hit、昨日:12 hit、合計:163,898 hit

⑧⑥ ページ38

.

.

その日から私達は

以前のように普通に話せるようになった....

......わけがなく。

.

変に意識してしまって

なかなか顔を見れない日々が続いた。

っていっても、廉とは「避けない」って

約束までしちゃったし、
今のところ避けているわけではなく

ただ単に...顔が見れないだけ。

.

「それもさ、避けるのうちに入らん？」

ある日突然、廉がそう言い出した。

.

『な、ならないでしょ、』

顔みてないことやっぱ気づかれるよね...

てか逆に、普通にしてられるあなたが凄いよ。

.

まって？

普通にしてられるってことは.....

.

そこまで気にしてないのか？

.

そう思うと、いきなり惨めになってきた。

なんだ、そっか。

何を考えてたんだろう、私。

それを思うと、何故か自然と

廉の顔を見れた。

「うわ、え、なに、いきなり」

『なによ、顔見ただけでしょ、何がおかしいの』

けど、そんな思いもすぐに打ち消された。

「いや...........あかん...」

.

.

『は、なによそれ？』

.

「嬉しすぎて、にやける......」

.

『！！』

すぐに顔をそらす。

無理だ、なんでこんないきなり素直になんのよ....。

でも、可愛すぎる。

.

『嬉しい？やっぱ？』

そう言うと

廉はハッとして

「...調子のんな？ちょっとだけや、」

『なによ、一瞬でも素直だったくせに』

「うるさ、口にガムテープ貼るで」

『手あるから剥がせますけど？』

「手も縛る」

『うわ、変態』

「何言っとん。
そんな考え方するお前の方が変態やろ」

廉にデコピンをされて、

すっごくそこがヒリヒリしたけど、

廉に触れられた、って思うと

痛みなんか感じなかった。

ほんとに変態かもしれない....私は。←

.